記者会見
日時 令和5年8月28日 月曜日 午後1時
場所 市役所8階大会議室
【会見事項】
・幹事社質問
・各社質問
記者会見動画(YouTube 函館市公式動画チャンネル)
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幹事社質問
(記者)
幹事社質問が2点ございます。
1点目ですが,市長就任から4か月が経過しましたが,主な施策の進捗状況についてお知らせください。また,新たに見えてきた課題などはありますでしょうか。
2点目ですが,新型コロナウイルス感染症の取り扱いが5類となり,函館にも多くの観光客が訪れ,盛り上がりを見せています。その一方,サービス業を中心に人員不足が問題となっておりますが,その問題への対応はどのように考えていますでしょうか。
(市長)
まず1点目の市長就任から4か月経過して,その主な施策の進捗状況等についてですが,市政運営にあたりましては,子どもたちの未来を守る,医療・福祉・暮らしを支える,経済・観光を再生する,文化・スポーツ振興で未来を育む,この4つの分野を柱として,各種の施策をスタートさせたところです。
その中でも特に,喫緊の課題である人口減少に速やかに対応するため,市長を本部長とする人口減少対策本部を6月に設置をして,移住・定住の促進,子ども・教育への支援,しごとの創出,この3点を重点方針として,総合的,効果的な対策について,部会を置いて検討を重ねているところです。
また,直ちに実施しなければならないものや,一定の時間を要するものでも実施可能なものにつきましては,令和5年度の補正予算に盛り込んだところです。
主なものとしましては,令和6年度からの第2子以降の保育料の完全無償化と,小学校に入学した子どもへの1人10万円の入学祝い金の支給,また,学童保育料の軽減拡充や私立学校・専修学校の運営助成の拡充,そして,保育や介護の人材確保に向けた令和6年度からの就労奨励金の支給や新幹線の函館駅乗り入れに向けた調査,さらには,ふるさと納税の寄付拡大に向けたプロモーションの強化や,観光地域づくり法人DMOの設立に向けた検討調査など,これらの実施や準備のための経費を計上して,取り組みを進めているところです。
また,新たに見えてきた課題ということですが,課題が多いことは,あらかじめ分かっておりましたが,実際に市長に就任をして,仕事に着手していく中で,本当に課題が山積していることを改めて実感をしているところです。
市長就任以来,様々なイベントやいろいろな場面で市民や事業者の皆さんからご意見やご要望を幅広く頂戴しています。その他,会議や要望活動において,国や道,近隣の自治体などと意見交換する機会をいただいているところです。
改めて,こうした機会の重要性を感じているところですので,これからも様々な場面を通じて,市民や事業者,関係機関の皆さんとのコミュニケーションや連携を一層図っていきたいと考えています。
次に,2点目の観光等々で盛り上がりを見せている一方,人手不足の課題があるが,その問題への対応についてですが,コロナ禍が3年以上続き,本市の観光産業を中心に,地域経済へ深刻な影響を及ぼしてきたところです。しかし,5類へ移行した後は,観光客の増加などにより,賑わいが戻ってきているところです。
日銀函館支店の経済概況などを踏まえると,地域経済の回復が着実に進んできているものと認識しているところですが,ご質問にありましたように,一方で,各業界において,労働力不足が非常に顕著に表れているところです。特に,宿泊施設や飲食店などをはじめとしたサービス業は,人手不足が深刻化しております。
このような中,人手不足の解消に向けましては,雇用環境の充実やデジタル化の推進などによりまして,労働生産性の向上など,国や地域全体における様々な対策が必要であると考えていますが,本市といたしましても,ハローワークなど関係機関に連携を図りながら必要な対応を協議していくとともに,合同企業説明会を通じて就職促進を図るマッチング支援事業を実施しておりますし,長期的には,令和6年度から実施予定の奨学金返還への支援制度など,定着率の向上に向けた様々な就業支援・人材確保策に取り組んでいるところであります。
(記者)
市長に就任されて4か月経過し,いろいろ市長として見えてきたものがあると思います。市長になる前に見えていた問題,そして,実際に市長になられて,こんな問題や課題が函館市にあるということが,現場に入ってから見えたものがあると思いますが,具体的にどういうものがありましたでしょうか。
(市長)
市長になる前には全く知らなかったが,市長になってから新たに見つけたというものはほとんどありません。
ただ,課題だと思っていたことであっても,実際に市長になって関係部局から報告を受けたり,あるいは市民と対話をする中で,非常に大変だと改めて強く思ったものは,多々ありました。
例えば,函館の顔である駅前・大門,あるいは中心市街地が非常に衰えていることであるとか,それから,高齢者の暮らし,交通手段も含めて,非常に苦しい状態にあると思います。そういったものを底上げといいますか,改善・向上を目指さなければならないと思っています。
それから,これも分かっていたことではありますが,道路であるとか,除雪もそうですが,そのような基本的なインフラについては,これまでいろいろ要望されてきましたが,なかなか予算がない,人もいないということで,ずっと遠ざけられてきたといいますか,実現しないできたところがあります。これだけ高齢化が進んできていますので,安全なまちという意味でも,喫緊の課題だと改めて感じています。
また,この猛暑で実感しましたが,様々な猛暑の対策もそうですが,今回救急搬送が非常に多かったと思います。どのくらい救急搬送があり,どのような体制であったのかということも検証しなければならないと思いますが,救急といいますか安全なまちづくりも喫緊の課題だと思っています。
他にも多々ありますが,今思いついたのは,こういう感じです。
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各社質問
(記者)
今日,市議会の経済建設常任委員会が開催され,そこで棒二森屋跡地の進捗状況について取り上げられていました。そこで市の公共施設フロアを設けるにあたって,市内の公共施設5施設の統廃合に関して検討しているというような市のスタンスであったと思いますが,これは今も5施設を統廃合する前提でいるのかどうかお伺いします。
(市長)
先ほども触れましたが,函館駅前は函館の顔ですので,そこに公共施設を設けるということであれば,どのような公共施設を設けるのがふさわしいのかということを,市民の方,もちろん市議会の皆さんと議論していくのが,一番最初です。何かを統廃合することを前提にしたり,それありきで物事を進めるというのは全く順序が違うと思っています。どういうものがふさわしいか,まずそれを考えるということです。
(記者)
そうすると統廃合をしない可能性もあり得るということでしょうか。
(市長)
今から何かを結論付けるものではありません。これから準備組合から,秋頃を目処に事業計画の案が出てくると思いますから,今から予断をもって何か決めつけるようなことはしませんが,先ほど申し上げたとおり,5つの公共施設を閉じる前提で物事を考えるようなことをしません。ありきではありません。
(記者)
新幹線の乗り入れの調査について伺います。8月下旬に調査の委託先を決定するという方針が市から示されていましたが,既に8月下旬になっていますが,業者は決定しているのでしょうか。また,していないとすれは,現在どのような審議状況なのか教えてください。
(市長)
現在,事業者の公募をして,手が挙がって,選考をしている状況です。
(記者)
ということは,まだ決定はしていないということでしょうか。
(市長)
そうです。まだ決定していません。
(記者)
何社が手を挙げてるのか,伺ってもよろしいでしょうか。
(市長)
手続きの詳しいところは分かっていませんが,多分今ここで申し上げない方がふさわしいと思います。
(記者)
調査が委託された後ですが,函館市として,JR北海道や東日本,北海道や国,あと周りの自治体に対して,新幹線乗り入れに向けて理解を求める動きや交渉などはなされていく考えなのでしょうか。
(市長)
もちろん行っていきます。
(記者)
市長自らそれぞれ出向いていって行うということでしょうか。
(市長)
今あらゆる手順が頭にあるわけではありませんが,もちろん私自身が出向くこともあると思いますし,それぞれのチャンネルがあると思います。市の幹部職員や担当の職員もおります。ステークホルダーが非常に多いですので,そういった方々といろいろなチャンネルで理解を求めたりしていくという進め方になると思います。
(記者)
JR北海道やJR東日本に対して,新幹線乗り入れについて理解を求めるような話は市長からされたことはあるのでしょうか。
(市長)
まだ,具体的に強く要請するような段階ではありません。現在,まだ調査が始まってない状況ですので,今後調査結果が明らかになってくるものだと思います。
新幹線が函館駅に乗り入れるということについては,これまで議論すらされないできました。ある意味封印されてきたような流れだったと思います。議会の中でも,終わったことなので,議論すらしないというような意見の方もいらっしゃいますが,それがまずありえないと思っています。
函館駅に新幹線が乗り入れることによって,札幌と函館という北海道の大動脈が直結をすることになります。また,旭川でも,現在新幹線の期成会ができたりしています。北海道の交通のあり方自体が大きく変わってくるというチャンスを迎えることになると思います。
多くの方からお話やご意見も聞きながら,いろいろと協議していきたいと思っています。
(記者)
調査を委託している間,乗り入れることができるかどうかという話は,誰もできない状況であると思います。そのような中での交渉は,どのような話をしに行くのでしょうか。調査をした結果,もし乗り入れができないということになった場合,調査結果が出る来年3月までの交渉の意味が失われてしまうと思いますが,調査結果が出るまでの間の交渉はどういったことを狙ってするのでしょうか。
(市長)
言葉の使い方だと思います。交渉というと本当にイエスかノーかという最後のところという感じがしますが,新幹線の乗り入れについては,ものすごくいろいろな情報を収集しなければなりませんし,そのうえで分析して検討するものが多いと思います。
これまで一切乗り入れにについて検討がなされずにきたものですから,例えば,調査1つをとっても,JRのご協力なしには進まないことばかりだと思います。そういう意味でJRであるとか,もちろん北海道や多くの関係機関など,ステークホルダーの皆さんと情報を共有したり協議したりというのは,相当出てくるはずだと思います。
結果が出てから,具体的な詰めは出てくるかと思いますが,それまで何もしないということではありません。
(記者)
9月12日に,東京地裁で大間原発訴訟の第30回口頭弁論がございますが,市長就任後初めての裁判ということになります。
これまでの裁判経過と大間原発の問題点について,市長の認識をお聞かせください。
また来年は,提訴から丸10年ということになるので,改めて市民の皆さんに訴訟の経過を説明する場面などはあるのかということも含めて,お聞かせください。
(市長)
掲げた政策の中で「安全なまち」,これは本当に重要なことと思っています。
そうした中で,平成26年に提訴した大間原発に関するものについては,非常に大きな議論になったわけです。
やはりフルMOXの危険性であるとか,それまでの経緯,函館市に対してどのような協議があったのかということについては,いろいろな強い意見があったところです。
そして,テロの危険性みたいなもの,特に津軽海峡に面していますので,そういったものも非常に強いです。そうした中で訴訟が行われて来年で10年になります。
10年だからということではありませんが,大間原発について市民の方が非常に関心を持っていらっしゃることもありますので,時期を見ながらいろいろと情報の共有をさせていただきたいと思います。
やはり市民の安全が何より大切だというのは,1丁目1番地であります。
(記者)
市長が東京出張行かれた際に,弁護団の方々とお会いする機会など,そのような予定はありますでしょうか。
(市長)
自分の日程が正直分かっていないので,東京で会うというのは聞いていません。
まだ,お会いできていませんが,必ず会うことになります。おそらく近々,地元で会うだとか,東京で会うこともあるかもしれません。
弁護団の皆さんと意見交換をしていきたいと思います。意見交換という言葉がいいのか,情報の確認や共有という言葉がいいのか,正しい言葉がすぐ出てきません。
いずれにしてもお会いしていきたいと考えています。
(記者)
新幹線の乗り入れというのが,市長の公約で注目されていますが,新幹線を乗り入れるということが目的ではなく,新幹線が乗り入れることで函館への人流が増えることが目的ということでよろしいでしょうか。
(市長)
おっしゃる通りです。
新幹線が函館駅に乗り入れるのは,別にゴールでも何でもありません。やはり市民の笑顔が少しでも増えて,そして苦しい立場に置かれてる人が少しでも減るという,そういう市民福祉が向上する,そして地域の経済が活性化するような施策を,行政の長であれば当たり前に進めていかなければなりません。
今これだけ少子高齢化が急速に進んでいて,中核市の中でも人口減少率が最悪な状況にある函館市ですから,その負のスパイラルに入った状況を逆転していくためには,そう簡単なことではなく,強いインパクトのある取り組みが必要であると思っており,私は新幹線の函館駅乗り入れが今最もふさわしいと思っています。
(記者)
そうすると新幹線が函館駅に乗り入れる乗り入れない別にしても,それは市長の函館市の人口減を止める施策の一つということで考えてよろしいですか。
(市長)
大まかにはそうです。ただ,one of themと言ってしまうほど軽いものではないと思っています。
東海道新幹線が開通して,太平洋ベルト地帯ができた。私は逆ではないと思っています。新幹線や高速道路のような道ができると,そのような道が持つ爆発的な都市形成力があると思っています。
新幹線の乗り入れを重要な取り組みだと思っているのは,そこなんです。もちろん新幹線の乗り入れがゴールではないし,目的でもありません。ただ手段の1つというには,あまりにも重要性が高いので,ただの手段だとは言いたくありません。
(記者)
今月いっぱいで閉店するテーオーデパートについて,市民にとって昔からある場所ということもありまして,閉店にあたっての市長の受け止めをお聞かせください。
(市長)
60年以上「テーオーさん」という愛称で市民に愛されて親しまれてきたデパートです。これが,幕を閉じるというのは,私自身も何度も利用した百貨店ですから,本当に寂しい思いがあります。残念です。
一方で,人口減少による購買力の低下やネット通販が非常に台頭しているという中で,厳しい競争環境にさらされており,これはテーオーや函館地域だけのことではありませんが,逆風が強かったのだろうと思います。
ただ,閉店によって,もちろん不便が生じてきます。ずっと愛され続けてきたところであり,通われている人もおりますので,いろいろな取り組み,ソフト事業も含めてまちづくり,それから中心市街地の活性化事業を進めていくことで,賑わいを維持していきたいと思っています。
(記者)
今お話にあったように,にぎわい創出に欠かせない場所であったと思いますが,今後の跡地利用について,例えば行政として何かできることであったり,閉店後についてお考えはありますでしょうか。
(市長)
これについて,テーオーから何か情報をいただいているわけではありませんので,今のところ具体的なものはありません。
(記者)
福島第1原発の処理水の放出が始まりました。水産物への影響があると思いますが,それについて市長の受け止めを教えてください。
(市長)
大きな方向性として,処理水の放出は廃炉に向けたロードマップの一環だと思います。一方で処理水の放出は,イメージとして非常に難しい問題だと感じています。国は基金を用意して,風評被害の対策などに努めていただけるとは思いますが,やはり漁業者が安心して操業できるような環境であるとか,あるいは水産加工の業者も,函館市内の業者はおそらく国内に向けて販売してるところが多いとは思いますが,そういったところも安心して経営できる環境のためにも,国にしっかり取り組みをしてもらいたいと思います。
あと,何といっても科学的根拠に基づいて進められているものですから,今回の中国の禁輸の措置については,科学的根拠に基づいた対応をしてもらわなければ困ります。即時撤廃というふうに政府から申し入れていますが,これは当然のことだと思います。
(記者)
今おっしゃったように風評被害とか輸入停止による影響が道南でも広がっていまして,函館市がどこまでというのは分かりませんが,函館市での水産業への影響の有無ですとか影響というのはどのように見てらっしゃるのかというところと,また市として対応しようという考えはありますでしょうか。
(市長)
漁業や水産加工業の集積がありますので,ヒアリングや情報収集を行うよう関係部局に指示しています。そうした中で,北海道知事からは,政府に対して緊急に要望しているところであります。それは漁業関係者とともに行っていると思います。
今のところ,函館市内の漁業や水産加工業で強烈なダメージがあるという認識はありませんが,情報収集を急いで現状を把握し,もし必要な対応があれば速やかに取っていきたいと思います。特に,国の風評被害の対策について,漁業のこともありますけれども,水産の関連のものについても活用できる部分があるのかどうかなど,そのようなことも必要に応じて対応しなければならないと思っています。
(記者)
棒二森屋跡地の公共施設の話ですが,私の認識では,昨年2回市民説明会を開いた際,そこで5つの公共施設を統合すると市民に説明をしていたと思います。もちろん選挙があったとはいえ,市として市民に説明した方針を先ほどの大泉市長の発言では,ゼロベースで考えて,市民からもう一度聞き取ってどういうものがあるべきかを考えるということは,これは今まで市が言ってきたことを撤回されるということでよろしいでしょうか。
(市長)
私の認識は,市民説明会があったのは知っていますが,工藤市長の段階でもすべて閉じるようなことを決定したわけではありませんし,市民説明会はすべて閉じることを前提に行われたという認識ではありませんでした。私も保健福祉部長で関わった時期もありましたから,私の所管している施設はありましたが,その段階で,自分の所管する施設を閉める前提で検討したり,協議に臨んだりしたことはありません。
(記者)
そうしますと,統廃合をする可能性もありますし,統廃合しないで別の形になる可能性もあるということでしょうか。
(市長)
そうです。
(記者)
新幹線の問題が大変話題になっています。新幹線が乗り入れる乗り入れないということについて,市長の覚悟になるのかもしれませんが,もし,新幹線乗り入れの調査をしたが,うまくいかなかった場合,これだけ人もお金もかけていて,ご自身として責任があるというふうにお考えなのかどうか,どのくらいの気持ちでこの問題に臨むのかを聞かせていただければと思います。
(市長)
先ほどから言っているとおりです。このまちが,特に若い人から選ばれなくなっています。それから,若い人に限らず住んでいる多くの世代の方々が,このまちを諦めてしまっているような状況です。これを何とか逆回転して,向上させなければならない。そこが目的です。
そのためには,子育てや教育,福祉,そういったことはもちろんきちんとやらなければならないのですが,地域が活性化するような,特に中心市街地に投資を呼び込むような取り組みももちろん絶対に必要です。あと,先ほど言ったように新幹線が持つ都市形成力は,ものすごいものがあると思っていますので,駅前だけではなく,函館空港なんかのポテンシャルも格段に上げることになると思っています。
まして,そのようなインパクトのある地域活性化の目玉になるものというものは,もちろんお金がかかるものです。ただ,お金がかかっていくものは,急に言い出してもだめです。数十年も前から函館の市民がずっと願って,そして歴代の市長が,政府やたくさんの方々に要望してきたのが,北海道新幹線の函館開業だったわけで,その方向は何も間違っていません。これまでもずっと正しかったですし,今私が考えている,願っている,そして目指している方向はもちろん間違っていないわけです。ただ,この間忘れられているというか,何か議論が封じられた時間があっただけの話です。
私は,とにかく地域活性化の起爆剤になるものが他にあるならば,そちらももちろん取り組みます。ただ,これだけ多くの方々が長年願ってきた地域の悲願ですから,それに手をつけないという選択肢は,そもそもありえません。覚悟と言われれば,覚悟なのかもしれませんが,別にかっこつけるつもりも何もありません。
もちろん,新幹線のことに限らず,私が行政のかじ取りを失敗すれば,それは全責任が私にあるわけで,新幹線ももちろんしかりです。
まちを再生させて賑わいを取り戻したい,それに尽きます。
(記者)
衆議院議員総選挙が,この何か月の間やるような話が出たり引っ込んだりしているかと思いますが,大泉市長としては,仮に選挙があった場合,当然,立憲民主党を応援されるっていうスタンスなのでしょうか。
(市長)
私は,立候補したときからいわゆる無所属というスタンスでありまして,結果として非常に多くのご支援と得票をいただいて,当選をして,市長に就任したわけであります。それは選挙前も今も全然変わりません。
その途中で政党の推薦をいただくため,函館市議会にある政党である,自由民主党と立憲民主党,公明党,市議会にあるというわけではないですが,この3つの党に推薦のお願いをしましたが,そのことで自分がどこかに所属するということとは全く違います。無所属であり,草の根の選挙をしてきましたし,ある意味市民党と言えば,その言葉が1番合っていると思います。
(記者)
今年の函館は暑いです。何か害が出てたりするのでしょうか。例えば,分からないですが漁業でいえば氷が足りなくなったり,一般の市民でいえば,函館に赴任してから聞いたのですが,エアコンがない家庭があったり,いろいろあります。ある意味天災だとは思いますが,このことについて市としてどう対応していくのか,また,何か害があったのかについて教えていただければ思います。
(市長)
函館もそうですし,この南北海道は,わりと冷涼といいますか,夏でも涼しい地域だったと思います。
札幌よりも南にありますけれども,海に囲まれていて風もあったりして,札幌よりも夏の気温が低いことが多かったと思いますが,これだけ地球の温暖化が叫ばれてきて,海水温も上がっていますし,猛暑日が増えてきました。このことから,暑さ対策というものは,来るべきものだったと正直思っています。
いろいろなことがあると思います。特に,涼しい地域であったから,クーラーはいらないという方も非常に多かったと思います。具体的に何があるかということは,これからいろいろ把握をしなければならないと思いますが,一つ言えることは熱中症のことです。熱中症アラートが出てた期間,救急搬送が非常に増えています。新型コロナも現在,非常に増えていますので,そういうこともあるかと思いますが,救急搬送の体制が非常に厳しい状況になってきています。安全なまちづくりにとって非常に重要なポイントだと思っていますので,そこを検証というか,状況を把握して必要な取り組みをしなければならないと思っています。
その他,暑さのことはいろいろあると思いますので,しっかり対応しなければならないと思います。
※記者会見における質疑内容の要旨をとりまとめの上掲載しています。
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