体験は長きにわたり記憶に残る。今回、マツダ「CX-30」と約800km(2日間)に渡って時間を共にした。目的地は信濃地方だ。
梅雨明け直前の7月末、万全のコロナ対策のもと「マツダCX-30価値体験型取材会」が開催された。メディアを対象とした多くの試乗会では、ある場所を拠点に1台あたり1時間程度を目安に試乗を行ない、都度乗り換えながらグレードごとの違いを体感する。
対して今回の体験型取材会は、短時間/短距離の試乗だけでは伝わりにくい、長時間/長距離を走らせてこそ分かる真価の体感が目的。言い換えれば、マツダの掲げる人馬一体を軸にした走る歓びを、擬似的なCX-30オーナーとなって味わうために催されたわけだ。
そば打ちとバターナイフの製作に挑戦
諏訪湖を過ぎ塩尻ICで高速道路を降り、一般道路で木曽路に入る。途中、撮影を済ませながら2時間あまり。最初の目的地である「信州木曽ふるさと体験館」に到着。ここは1997年に廃校になった旧黒川小学校の木造校舎をほぼそのままの形で使用する施設で、その名の通りさまざまな体験ができる。今回は豊富なメニューから「そば打ち」と「バターナイフ作り」を行なった。
日本におけるそば切りは、ふるさと体験館からほど近い本山宿(長野県塩尻市)が発祥の地とされている。自身では人生2度目となるそば切り。本来は前段階のそば打ちから行なうはずだったが、われわれは道中の撮影に時間を費やしたため、そば切りから行なった。
やはり、見るのとやるのでは大違い。難しい! 幅を揃えて切ろうと意識すればするほど、太さにバラつきがでてしまう。そこで一端、仕切り直し。重さのあるそば切り包丁をまっすぐまな板に押しつけることだけに専念した。すると、ご覧のようになんとか及第点をいただけそうな切り方ができた。
自身で切った三七そば(店舗では二八そば)を食し、その後はバターナイフの製作にとりかかる。とはいえ、こちらの原形はすでにでき上がっていて、細部の形を好みに削ったり、半田ごてを使ったウッドバーニングで文字やロゴなどを入れたりする軽作業が大半で、最後に米ぬかのオイルで仕上げを行なう。
筆者は、用意された木材のうち堅めのオーク材(ブナ科ナラ)を使って、少しだけ加工してみた。バターをすくう底辺を2mmほど削って平らにし、容器に残るバターが均一面で減るようにしながら、バターナイフを保持する右手の人差し指と親指部分に凹みをつけて作業性と安定性を高めた。また、バターをパンに塗り込む背面では、均一にバターを塗り込むため、上部に行くに従って曲率がなだらかになるよう♯120~360のサンドペーパーで削り加工を施した。後日、使ってみたが、少し背面の削り加工が甘かったので、サンドペーパーで再加工。自作バターナイフといえども、道具は高い精度があってこそ、か。
お腹を満たし、道具を手に入れた後は、安らぎを求めて中山道の奈良井宿へ。中山道69宿の1つであり、木曽にある11の宿の中では一番標高の高いところに位置する奈良井宿は、江戸時代には「奈良井千軒」と呼ばれた。総延長1.1km、面積にして17.6haと決して大きくはないが、当時は大きな賑わいをみせたという。
現在、重要伝統的建造物群に選定(現・文部科学省文化庁)され、国による保存や保護の対象になっている家屋は230戸を数える。今回は特別に許可をいただき、CX-30を駐車して撮影することができた。
タイムスリップとはまさにこのこと。古来の美しい木造家屋の街並みと、魂動デザインをまとったCX-30とのコントラストは見事で、400年近い時空の壁を一気に飛び越える。出発時から強く降り続いていた雨も奈良井宿での撮影時には小康状態になるなど、なんとも神がかり的な時間を過ごした。
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August 13, 2020 at 07:10AM
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