今月4日、中国軍の機関紙である解放軍報は1面で「党の軍に対する絶対的指導は建軍の基本」と題する論説を掲載した。「党」は当然中国共産党を指しているが、論説は「党と軍」の関係性について次のように語る。「党に対するわが軍の忠誠は唯一的、徹底的、かつ無条件なものでなければならない。党に対する絶対的忠誠のポイントはまさに〝絶対〟という2文字にある。われら全軍将兵は思想と行動の両面において、党中央・中央軍事委員会、そして習近平国家主席の指揮に断固として従わなければならない」と。
これを読んだ私は驚いた。常套(じょうとう)的な文句とはいえ、解放軍の共産党に対する「絶対的忠誠」を、これほどの強い表現で主張した文章はあまり見たことはない。あまりにも誇張的で大げさなのである。
中国共産党政権の歴史からすれば、彼らが何かをことさらに強調するのは、往々にして、その肝心の「何か」に問題が生じたときなのである。つまり、解放軍報が「党に対する軍の絶対的忠誠」を力説していることは逆に今、共産党指導部あるいは習主席に対する軍の忠誠心がかなり動揺している証拠である。
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