27日に発表された会津大の宮崎敏明理事長兼学長(66)の辞任を受け、大学のイメージ悪化を懸念する声が上がっている。同大は世界大学ランキングに6年連続でランクインするなど、国内外で教育や研究が評価されてきた。ランキングの決定には、論文に関する評価項目があり、今回の不正行為でランキング低下などの影響が出る可能性がある。
英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が発表した2023(令和5)年の世界大学ランキングでは、会津大は「801~1000位」に入った。日本国内では14位だった。文部科学省によると、ランキングは(1)教育(2)論文の引用数(研究の影響力)(3)研究(4)国際(5)産学連携―が評価指標となっている。
不正行為と認められた昨年2月と今回の計12件の論文は全て、宮崎氏が会津大教員となってから発表した。会津大の教員は「宮崎氏本人の論文はもちろん、他の会津大教員の論文までも引用が敬遠されるかもしれない」と不安を口にし、「ランキングの変動が教員募集や受験者数に影響しなければいいが…」と影響を心配した。
同大3年の男子学生は「研究者は論文にプライドと責任を持って発表しなければならない。教授だけでなく、自分たち学生も気を付けたい」と語った。
同大は今年、開学30周年の節目を迎えた。IT分野で県内教育機関をけん引する組織として、大学は早急に信頼回復に努めるとしている。
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