1日付で就任したトヨタ自動車の佐藤恒治社長(53)が読売新聞などのインタビューに応じ、電気自動車(EV)の開発競争に自信を見せた。2026年までにEVを新たに10モデル投入し、世界販売を年150万台に伸ばす計画で、「EVの需要は我々の見通しを上回っているが、確実に実行すれば追いつける」と強調した。
佐藤氏は「世の中の動きは非常に早く、危機感を持って臨まなければならない」と語った。トヨタの22年のEV販売は約2万4000台で、150万台は約60倍に相当する。具体策として「EVに適した構造にして、生産性も2倍に高めていく」と述べたほか、米国での現地生産の計画も進めていると説明した。
発売した「bZ4X」やレクサス「RZ」といったEVについては、「操作性などクルマらしさには一定のアドバンテージを持っている。航続距離や電源マネジメントはどんどん改良していく」と意気込んだ。
一方、電動化は、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を含めた全方位での開発を続ける。佐藤氏は、発電の多くを火力で賄っている国・地域があることを念頭に、「多様なソリューション(解決法)を持っていなければならない。地域の事情に応じた現実的な電動化を促していくべきだ」とした。
トヨタが世界で販売する新車の二酸化炭素(CO2)の平均排出量は、19年に00年比で30%減ったといい、新たに35年に19年比で50%超を削減させる目標を掲げた。
「HVのコストを下げ、普及させることで、収益性とCO2の低減を両立させてきた」として、さらなる削減に自信を見せた。「一番やらないといけないことはCO2を減らすことだ。投資の規模やEVの販売台数は方法論であり、状況が変われば変わる」と指摘した。
佐藤氏は、13年以上にわたって会社を率いてきた創業家出身の豊田章男会長(66)から社長職を引き継いだ。「会長との違いは、私がエンジニアということであり、トヨタが何をするのか、クルマで示していく」と述べた。
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