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[フランクフルト/ロンドン 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるナーゲル独連邦銀行(中央銀行)総裁は22日、インフレ率が先週のECB理事会での見通し通りに推移した場合、ECBはさらに利上げを実施する必要があるうえ、利下げについて協議するのは時期尚早と述べた。
ECBは16日の理事会で0.5%ポイントの大幅利上げを決定した。ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で「インフレは過度に長期間、高すぎる水準にとどまる見通し」という認識を示した。
ナーゲル総裁は「インフレが予測通りに進行すれば、今後の会合でさらなる利上げが必要になる」と指摘。「インフレを抑制する必要があり、そのためには大胆かつ断固とした態度で臨まなければならない。個人的な見解ではわれわれの仕事はまだ終わっていない」とした。
その上で来年の利下げという見解は非常に時期尚早と強調。「制約的な水準に近づいている。いつそのような水準に入るかは分からないが、(金利が)その水準に達したら当面維持し過度に早期に引き下げないようにしなければならない」と語った。
また「金融市場の緊張が続く、あるいはユーロ圏に広がる場合、われわれはユーロ圏の金融安定を維持するために対応する用意がある」と言及。一方で「予測にはまだ大きな不確実性がある」とし、「賃金は見通しで想定されているよりも一段と力強く上昇する可能性がある」とした。
さらに、ユーロ圏の金融システムは先週の変動から回復しているとし、「先週起きたことは金融危機ではない」と指摘。流動性がひっ迫した場合はECBがあらゆる支援を提供すると述べた。
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