木村拓哉(49)が主演するフジテレビ系ドラマ「教場」が、来年4月期「月9」枠で最新作「風間公親-教場0-」として連続ドラマ化されることが9日、分かった。9年ぶり11度目「月9」主演は、2番手中山美穂の7度を離して歴代最多を更新。木村は「大げさな言い方になってしまうかもしれませんが“フジの月9”っていうあの空気は、今回全部入れ替わると思います」と、同枠の雰囲気一新を示唆して意気込んだ。

白髪で隻眼のカリスマ鬼教官・風間公親(かざま・きみちか)が若返って帰ってくる。20年と昨年の1月にスペシャルドラマで放送され、神奈川県警の警察学校が舞台となったシリーズの原点となるストーリー。主人公の風間が教官として赴任する以前の、新人刑事を教育する刑事指導官を務めていた時代を描く。木村は3度目の風間役挑戦へ向け「過去のドラマではまだ描いていない原作のエピソードがあったので、皆さんからの『続編を見たい』という気持ちが今回につながったのはうれしかった」と語った。

クランクインは11月下旬を予定。今月13日には50歳となり、さらに円熟味を増した演技が見られそうだ。「仮の段階の台本にも目を通しているんですけど、目を通せば通すほど、監督と会って『こうしない? ああしない?』というところがボロボロ出てくるんです」とアイデアが止まらない状態だ。

過去2作とも高視聴率をマークしており、今作にも期待がかかる。木村は「1作目も2作目もチームで力を注いだ挑戦となりましたが、今回はそれ以上に大きな挑戦だと思いますし、そうじゃないとダメだと思いますね」と力強く宣言。「ぎふ信長まつり」登場で一躍注目された主演映画「レジェンド&バタフライ」(大友啓史監督)も1月27日に公開を控えており、23年も注目作連発となる。

▼「風間公親-教場0-」 原作は作家長岡弘樹氏の「教場0 刑事指導官・風間公親」「教場X 刑事指導官・風間公親」。警察小説の新境地としてシリーズ累計100万部突破のベストセラー。脚本は「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一氏。演出は「若者のすべて」「眠れる森」「プライド」の中江功ディレクター。今作は「教場」ではなく「風間道場」という新たな舞台で、風間がなぜここまで冷酷無比な人格となったのか、その謎が明らかとなる。