バルセロナのシャビ監督(42)が23日、ラヨ・バリェカノ戦の前日会見に出席。「我々は欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権と2位の座をかけて戦っている。リーグ優勝は実質的に不可能だ」と明言した。

同監督は理由として「2月と3月は素晴らしかったが、プレーのレベルが少し落ちてしまった。最高の気分で終われるように、残りの試合をできる限りベストの形で戦う必要がある」と説明した。

バルセロナは現在、首位レアル・マドリードと勝ち点15差の2位。残り試合はRマドリードより1試合多い6試合だが、逆転優勝は厳しい状況にある。

4月23日が「本の日」であることにちなみ、今のバルサがどのようなタイプの本かと問われたシャビ監督は「我々には今季、あらゆる瞬間があった。ベルナベウ(Rマドリード戦)での4-0の勝利はSFのような瞬間だった。そしてまた、タイトルを獲得できなかった瞬間や、新型コロナウイルス感染で選手を欠いた恐怖の瞬間や、9位になった瞬間もあった」と振り返った。

その上で「我々がポスト・メッシ時代(メッシが去った後の時代)を過ごしていることを理解しなければならない。それは難しいことだ。彼はひとりで試合を勝たせていたから。我々は忍耐強くなる必要がある」と、チームがアルゼンチン代表のエースなき後の厳しい状況に置かれていることを強調した。(高橋智行通信員)