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Sunday, October 4, 2020

著作権保護技術を標準搭載し、高速転送対応となった「メモリースティック(マジックゲート/高速データ転送対応)」:スイートメモリーズ File034 - Engadget 日本版

[名称] メモリースティック(マジックゲート/高速データ転送対応)
[種類] フラッシュメモリー
[記録方法] 専用端子(10ピン)
[サイズ] 21.5×50×2.8mm、20×31×1.6mm
[容量] 32MB~128MB×2
[登場年] 2003年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているリムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

「メモリースティック(マジックゲート/高速データ転送対応)」は、ソニーが開発したフラッシュメモリー採用メディア。メモリースティックは最初に登場したノーマルなものと、著作権保護技術となるマジックゲートに対応した2つの製品があり、どちらを使えばいいのかよくわからないという混乱の原因となっていました。

この新モデルでは混乱を避けるため、著作権保護技術の標準搭載で統一。さらに、データサイズの大型化に対応するため、データ転送をシリアルからパラレルへと拡張し、理論上の最大転送速度が、5MB/sから20MB/sへと大きく向上しました。

型番でいうと、ノーマルの「MSA」シリーズ(青紫)と、マジックゲート対応の「MSG」シリーズ(白)が統一され、新しい「MSH」シリーズになったわけです。またメディアの色も刷新され、紺色に近いものとなっています。名前が長くてわかりづらいので、以下、この型番で呼びます。

少々意外ですが、MSHではサイズの小さいデュオのほうが2003年9月と先に登場し、標準サイズは翌年の2004年5月登場となっています。

さて、メディアを詳しく見ていきましょう。

サイズは標準とデュオの2種類で、この点はノーマルのMSAと変わりません。最大容量も変化はなく、スイッチで切り替えて使う128MB×2が最大。旧モデルの置き換えとして用意されたというのがよくわかるものとなっています。

ただし、最小容量は4MBから32MBへと変更になりました。このあたりは、時代を反映していますね。

シリーズの変化を図のように表現すると、こんな感じでしょうか。注目は「MEMORY STICK」のロゴの位置。よく見てもらえるとわかりますが、MSAやMSGではメディアの右下に書かれていたものが、右上へと変更になっています。

「マジックゲート メモリースティック」から「メモリースティック(マジックゲート/高速データ転送対応)」へと語順が入れ替わったのに合わせ、ロゴの位置も入れ替えたのでしょうか。

ちなみに形状は微妙に変化があり、ラベルシールを貼る凹み部分が少し細くなっています。

裏面を見てみましょう。左2枚が旧モデルのMSAで、右2枚が新モデルのMSHとなります。

違いといえば、書き込み禁止用のスライドスイッチが小型化している程度。デュオは全モデルでこのスイッチが廃止されています。元々書き込み禁止スイッチ付きの方がレアでしたけどね。

メモリースティック、とくにデュオが広く普及するキッカケとなった機器といえば、2004年12月発売のPSP。プレイステーションポータブルの存在が大きいです。

「プレイステーション・ポータブル バリュー・パック」では32MBのメモリースティック デュオが付属していましたが、この時採用されていたのが「PSP-M」という型番の、MSHの派生モデルでした。

この付属のメモリースティックには大きく「PSP」と書かれているので、すぐにわかります。

メモリースティックは規格やクラスの違いでやたらと種類が多くありますが、ゲームタイトルとのコラボレーションを除き、ソニー純正ではバリエーションモデルがほとんどありません。そういう意味では、このPSPモデルは結構珍しい部類となります。

さらにレアとなるのが、このMSHだけ、純正のカラーバリエーションモデルが存在することです。グリーンとオレンジの2色ありますが、後にも先にもカラーバリエーションが用意されたのはこれだけでした。

ちなみに容量は32MBと微妙。1万枚の限定モデルとして発売されましたが、色以外にはこれといった特徴がなく、ソニーファンかコレクターでもない限り、選ぶ理由はないような……。

パッケージに入っているのがグリーンモデルで、手前左がオレンジモデル。手前右がPSPモデルとなります。ちなみにカラーバリエーションモデルの裏面は、フチの色と同じ。つまり、グリーンモデルだとオレンジ、オレンジモデルだとイエローです。鮮やか。

初期の2シリーズを統合したMSHですが、これが発売されたときにはすでに128MB以上の容量をもち、しかも高速なメモリースティックPROが登場済みでしたので、印象はどうしても薄くなります。「マジックゲート対応モデルの色が変わったのか」程度の認識の人が多そうです。

この後、主流はメモリースティックPROへと移っていきますが、登場当時はあくまでハイエンド向けの製品。一般的に使われるようになるまでの数年間は、MSHが広く使われました。

このメモリースティックPRO(MSX)については、また次の機会で。


参考:

「メモリースティックデュオ」のラインアップが一新, Sony
高速データ転送に対応し、著作権保護技術「マジックゲート」を標準搭載した新「メモリースティック」を発売, Sony
メモリーカード メモリースティック, Sony
「PSP バリュー・パック」(PSP-1000K)発売, SCEI

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October 04, 2020 at 06:15PM
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