オレゴン州ポートランド。
Getty Images/RyanJLane
新型コロナウイルスとの戦いが続く中、生活費の高い大都市は魅力を失いつつあるのかもしれない。
アメリカではウイルスの感染が拡大する中、42万人以上がニューヨーク市を離れ、ハンプトンズやニューヨーク州北部などに流出した。コネチカット州やニューヨーク州の郊外では、家が飛ぶように売れた。Business Insiderでも報じたように、感染症の大流行は、人々がより生活費の安い、人口密度の低いエリアに移り住むトレンドを加速させている。
人々が大量流出しているのは、ニューヨークだけではない。サンフランシスコのベイエリアでは、テック業界で働く人々が街を離れたり、多くの富裕層がカリフォルニア州北部のワインカントリーに家を購入する中、5月に家賃が大幅に下がった。Business Insiderでも報じたように、賃金の高い仕事がリモートワークになり、都会の娯楽施設などが閉鎖もしくは制限される中 —— 生活費の高さは言うまでもないが —— 、大都市は魅力を失いつつあるのかもしれない。
アメリカの多くの都市で、平均的な労働者は一般的なマンションの家賃を払うためにかなりの時間を働かなければならない。テキサス州に拠点を置くフィンテックの企業「セルフ・ファイナンシャル(Self Financial)」では、住民が家賃を払うためにかなりの時間働かなければならない都市をまとめている。同社のレポートは、不動産情報サイトのZillowや米労働統計局、米住宅都市開発省のデータをもとにしている。
家賃を払うために必要な1週間あたりの労働時間を算出するにあたって、セルフ・ファイナンシャルは住民が年に52週間働き、家賃は総収入の28%以内と仮定した。Business Insiderでは、その中から人口100万人以上の大都市圏にしぼって、ランキングにまとめた。
都市圏の生活費は、必ずしもその最大都市の生活費ではない。例えばニューヨーク都市圏なら、2020年4月の時点で寝室が1つのマンションの平均家賃は1613ドル(約17万3000円)だったが、マンハッタンでは3841ドルとかなりの差がある。
平均的な労働者が家賃を払うだけでも大変なアメリカの大都市圏を見ていこう。
10位 ポートランド都市圏(オレゴン州・ワシントン州)
オレゴン州ポートランド
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家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):48.7時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):56.5時間
家賃相場(寝室1つ):1289ドル
家賃相場(寝室2つ):1495ドル
時間給の中央値:21.80ドル
年間賃金の中央値:4万5350ドル
家賃の対前年変化率:+4%
9位 シアトル都市圏(ワシントン州)
ワシントン州シアトル。
Donald Miralle/Getty Images for Rock'n'Roll Marathon
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):51.1時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):62.4時間
家賃相場(寝室1つ):1590ドル
家賃相場(寝室2つ):1943ドル
時間給の中央値:25.65ドル
年間賃金の中央値:5万3360ドル
家賃の対前年変化率:+11%
8位 オーランド都市圏(フロリダ州)
フロリダ州オーランド。
John Coletti/Getty Images
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):53.1時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):62.3時間
家賃相場(寝室1つ):1064ドル
家賃相場(寝室2つ):1248ドル
時間給の中央値:16.50ドル
年間賃金の中央値:3万4320ドル
家賃の対前年変化率:+5%
7位 ニューヨーク都市圏(ニューヨーク州・ニュージャージー州・ペンシルベニア州)
ニューヨーク州ニューヨーク。
Shutterstock
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):56.6時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):65.1時間
家賃相場(寝室1つ):1613ドル
家賃相場(寝室2つ):1856ドル
時間給の中央値:23.48ドル
年間賃金の中央値:4万8840ドル
家賃の対前年変化率:+6%
6位 マイアミ都市圏(フロリダ州)
フロリダ州マイアミ。
Shutterstock
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):57.7時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):72.7時間
家賃相場(寝室1つ):1243ドル
家賃相場(寝室2つ):1566ドル
時間給の中央値:17.76ドル
年間賃金の中央値:3万6930ドル
家賃の対前年変化率:+8%
5位 ボストン都市圏(マサチューセッツ州・ニューハンプシャー州)
マサチューセッツ州ボストン。
Matthew J. Lee/The Boston Globe via Getty Images
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):59.5時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):72.6時間
家賃相場(寝室1つ):1850ドル
家賃相場(寝室2つ):2256ドル
時間給の中央値:25.62ドル
年間賃金の中央値:5万3300ドル
家賃の対前年変化率:+5%
4位 サンディエゴ都市圏(カリフォルニア州)
カリフォルニア州サンディエゴ。
Raymond Boyd/Getty Images
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):59.6時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):77.5時間
家賃相場(寝室1つ):1566ドル
家賃相場(寝室2つ):2037ドル
時間給の中央値:21.66ドル
年間賃金の中央値:4万5050ドル
家賃の対前年変化率:-1%
3位 ロサンゼルス都市圏(カリフォルニア州)
カリフォルニア州ロサンゼルス。
Mario Tama/Getty Images
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):60.9時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):78.6時間
家賃相場(寝室1つ):1517ドル
家賃相場(寝室2つ):1956ドル
時間給の中央値:20.52ドル
年間賃金の中央値:4万2680ドル
家賃の対前年変化率:+9%
2位 サンフランシスコ都市圏(カリフォルニア州)
カリフォルニア州サンフランシスコ。
Getty Images
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):65.5時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):80.8時間
家賃相場(寝室1つ):2179ドル
家賃相場(寝室2つ):2687ドル
時間給の中央値:27.42ドル
年間賃金の中央値:5万7040ドル
家賃の対前年変化率:+5%
1位 サンノゼ都市圏(カリフォルニア州)
カリフォルニア州サンノゼ。
Smith Collection/Gado/Getty Images
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室1つ):68.0時間
家賃を払うのに必要な1週間あたりの労働時間(寝室2つ):82.1時間
家賃相場(寝室1つ):2458ドル
家賃相場(寝室2つ):2970ドル
時間給の中央値:29.80ドル
年間賃金の中央値:6万1980ドル
家賃の対前年変化率:+5%
[原文:The 10 US cities where residents have to work the most hours just to pay their rent]
(翻訳、編集:山口佳美)
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July 02, 2020 at 02:49AM
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収入の大半が家賃に消える? 住む場所を確保するために、ものすごく働かなければならない都市ワースト10 - Business Insider Japan
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