新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛が続く中、飲食店の料理をタクシーが宅配するサービスが道内でも始まっています。１８日は北海道日本ハムファイターズの田中賢介さんがサービスを特別に体験しました。
札幌のタクシー会社や広告代理店などでつくる「札幌出前タクシー実行委員会」は今月から「食べタク」というウェブサイトを開設し、注文した店との走行距離が３キロ以内であれば５００円で料理を宅配するサービスを始めました。
このサービスを広く紹介しようと１８日、北海道日本ハムファイターズの田中賢介さんが特別に体験することになり、登録された４２店舗の中から利用したことのあるすし店の弁当を注文しました。
寿司はおよそ４０分後に届けられ、田中さんはスタッフと味わっていました。
タクシーでは通常、食料品だけ運ぶことは認められていませんが、国は新型コロナウイルスの経済対策の一環として、ことし９月末まで特例措置として認めました。
外出を控える動きが広がりタクシーの利用者も大きく減少する中、飲食店とタクシー会社の双方に利点があると期待されていて、道内でも１１９のタクシー事業者が許可を得ています。
田中さんは「思ったよりも早く届いた。北海道の飲食店を応援する意味でもタクシーでの配達の取り組みはとてもいいと思う。ふだん食べられないような一流のお店の料理を宅配してくれて家で楽しめるなら、生活の選択肢の１つとして根づくかもしれない」と話していました。
「鮨処ひのき」の代表の山貫敏和さんは「家賃も払わなきゃいけないですし、従業員にも給料を払わなければならないので、少しでも稼がなければならないのが本音です」と述べていました。
東邦交通の林章取締役営業部長は「売り上げも本当に少なくなってきている中で、なんとしてでも生き残らなければならない。皆さんと協力しながら頑張っていきたいと思っています」と話していました。
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May 18, 2020 at 05:14PM
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