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Tuesday, March 24, 2020

Amazon、玄関への「置き配」を30都道府県で標準に。約50%の再配達削減へ - Forbes JAPAN

Amazonは3月23日より、注文時の配送オプションである「置き配指定サービス」を30都道府県(一部地域を除く)で配送方法の初期設定として提供を開始した。配送方法について顧客からの特段の意向がない場合、在宅でも留守でも玄関に商品を届ける。置き配を希望しない場合は、注文画面を操作することで、対面での受け取りも引き続き選択できる。

これにより、再配達による煩わしさを解消し、より便利に商品を受け取ることができる。また、配送するドライバーの負担軽減や、二酸化炭素等の排出削減による環境負荷の軽減も期待できる。

置き配は、発送通知メールに「発送業者:Amazon」と表示されている場合に利用できる。置き配場所の選択肢は「玄関」を初期設定とし、その他「宅配ボックス」「ガスメーターボックス」「自転車のかご」「車庫」「建物内受付/管理人」のいずれかの選択が可能。配送担当者が指定の配達場所に入れない、配達場所を特定・使用できない、または配達場所が安全でないなど、置き配指定サービスを利用できない場合もある。

2019年11月6日から12月5日の1か月間、岐阜県多治見市でAmazonとして初の試みとなる置き配指定を標準とした配送の実証実験を実施した。期間中、多治見市に住む顧客の約70%が置き配指定で商品を受け取り、通常時の約50%の再配達削減につながった。

多治見市での高い評価を受け、2020年1月から東京都江東区、文京区、練馬区、大阪府都島区、西淀川区、生野区、愛知県名古屋市、北海道札幌市で同様の実証実験を実施、気象条件が多様で、集合住宅と戸建住宅が混在する人口密集地域で、様々なライフスタイルに合わせた置き配指定サービス標準化の有効性を検証した。その結果、約50%の再配達削減を実現したという。

置き配は、在宅勤務中など在宅していても手が離せない際の玄関での応対が不要だ。また家を不在にしがちな顧客も、商品を受け取るために在宅する必要がなく、現代の多様なライフスタイルに対応すると考えられる。

アマゾンジャパン社長のジェフ ハヤシダは、次のようにコメントしている。

「昨年から今年にかけて行った実証実験では、お客様からご意見を伺いながら配送サービスを向上させる貴重な機会をいただきました。ご協力いただいた多くのお客様に感謝申し上げます。Amazonは、置き配指定サービスの初期設定がお客様の再配達の手間を軽減し、より便利に商品をお受け取りいただけることに加え、配送に関する社会的課題解決のために重要な役割を果たすと考えています。Amazonは、引き続きお客様の声に耳を傾け、より利便性と安全性の高い配送とお受け取りのサービスを提供できるよう努めてまいります」

置き配指定サービス 概要

サービス名:置き配指定サービス
サービス内容:指定先住所の「玄関」への配達が初期設定となる結果、玄関先での対面での応対やサインなしでの商品受け取りが可能となる。
置き配場所:「玄関」が初期設定となるが、注文画面を操作することで、その他「宅配ボックス」「ガスメーターボックス」「自転車のかご」「車庫」または「建物内受付/管理人」のいずれも選択できる。

*配送担当者が指定の配達場所に入れない、配達場所を特定・使用できない、または配達場所が安全でない場合など、置き配指定サービスを利用できない場合がある。
*置き配を希望されない場合は、注文画面を操作することで、対面での受け取りを選択することも可能。

置き配が完了すると、ドライバーは専用のタブレットを使って、商品を配達した場所の写真を撮影する。顧客は、配達完了のメール、またはAmazonの配達状況確認ページで、配送状況と、選択した配送方法を確認できる。天候やその他の状況により、指定された場所への配達が困難な場合は、顧客に連絡をとり、都合の良い他の配達方法を相談する。

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