ビジネスの場面では、通常の表現とはワンランク上のいわば敬語的な表現になるのは、日本語も英語も同じ。このような「丁寧さ、あらたまった感じの」文体や表現を使うと、とりもなおさずハイステイタスで教養あるビジネスパーソンの英語になります。今回は、こうしたグレードアップした丁寧な表現の基本的なものをいくつかご紹介しますので、みなさんも折に触れて少しずつ使えるようにしていきましょう。(ポリグロット外国語研究所代表 猪浦道夫)
フォーマルな場では
Thank youより改まった表現を
●感謝を告げる
Thank you. → I really appreciate it. / I’m much obliged.
お礼を言うとき Thank you very much. しか出てこなくて自己嫌悪に陥っている人は、ワンランク上の品の良い言い方を覚えておきましょう。いろいろ表現はありますが、上の2例は割合短くて覚えやすいと思います。
I appreciate のほうは使える人も多いと思いますが、この動詞は本来「あなたがしてくれたことの価値をわかっている(高く評価している)」という意味なので、大変感謝しているというニュアンスが伝わります。I’m obliged. はさらにフォーマルな表現で、原義は「私は恩義を感じている」ですから、本当にありがたく思っている気持ちが伝わる表現です。
●謝る
I’m sorry. → Please forgive me. / Please accept my (sincere) apologies.
謝るときに I’m sorry. しか出てこなくて自己嫌悪に陥っている人は、これらの表現を使ってみましょう。丁寧であるばかりでなく、恐れ入っている態度がよく伝わります。forgive はいささか文語的ですが、そのぶん真剣さが伝わります。「お許しください」という響きですね。もう少し格調高く言うとすると accept one’s apologies(~のおわびの言葉を受け入れる)が使えます。上の表現で sincere を入れれば「まことに申し訳ございません」にあたるニュアンスになります。
●許可を求める
May I ...? → Do you mind if I ...?
たとえば「このテーブルを使ってもいいですか」は、ふつう May I use this desk? とか Can I use the desk? と言いますね。これを丁寧に言うと Do you mind if I use this desk? となります。
この表現で気をつけなければならないのは答え方です。Mind という動詞は「~をいやだと思っている、~を気にする」という意味ですから、この疑問文の文字通りの意味は「もし私が~したらいやですか(気にしますか)」なので、Yes, I do. と答えたら、「はい、私はいやです(気にします)」という意味になってしまいます。ですから「構いませんよ」といいたいときは No, I don’t.(いいえ気にしませんよ、構いませんよ)と答えなければならないのです。
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February 16, 2020 at 03:50AM
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公式の場で“Thank you”はイマイチ!知っておきたい「上品な英会話」 - ダイヤモンド・オンライン
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