由利本荘市の家畜市場で牛の初競りが行われ、飼料価格高騰の影響などもあり、午前中は例年より安値の平均価格がつきました。
由利本荘市にある「あきた総合家畜市場」では、10日朝、牛の初競りを前にことしの取引価格の安定を願う式典が開かれました。
この中で家畜市場の小松忠彦社長が「去年は新型コロナの拡大が続く中、ウクライナ侵攻や円安の影響で生産資材が高騰し、厳しい経営環境が続いている。生産基盤を盤石にして、安定した価格となることを祈っている」とあいさつしました。
このあと午前10時から初競りが行われ、子牛が会場に入ると、大きさや肉付きなどを見ながら買い付け人たちが次々と競り落としていました。
10日買い付けされた子牛の平均価格は1頭当たり60万6000円と例年より9万円ほど安値だということで、飼料価格の高騰の影響がみられるということです。
子牛を買い付けた秋田市の畜産農家の男性は「飼料価格が上がっているため、買い付け側もコストを下げなければならない。なるべく上質な牛に育てたい」と話していました。
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