上皇さまは23日、卒寿となる90歳の誕生日を迎えた。
上皇さまの学友で学習院中・高等科で同級だった織田正雄さん(89)は、退位から約4年8カ月が経過した上皇さまについて「退位されて安心されているんじゃないか。お会い出来たらお気持ちをゆっくりと聞いてみたい。これからも健康に気をつけて過ごしてもらえれば」と話す。
若い頃から「日本人全員のための天皇だ。皆に公平でなければならない」と繰り返し、普段の生活から自身の立場を意識して周囲に気を遣っていたという。
父である昭和天皇に比べ、国内外の訪問や大使らとの面会など様々な務めが増えて多忙だったが、織田さんは「非常に強い責任感のもと、国民に心を寄せるため、国民の生活を理解しようと努力をされていた」と話す。
そのため、退位の意向をにじませた「おことば」は、「熟慮に熟慮を重ねてまとめられた、上皇さまらしいものだった」と受け止めた。
織田さんの2学年下の弟の故・和雄さん(享年87)は、結婚前に上皇ご夫妻が出会った長野・軽井沢のテニスコートに居合わせた。
テニス仲間だった上皇さまの依頼を受け、結婚前の上皇后美智子さまとの電話を取り次ぐ「キューピッド役」を担った。
結婚前から上皇さまは「公務が先で、私事は後」と話しており、織田さんは「退位までその姿勢は変わらなかった」と語る。(多田晃子)
からの記事と詳細 ( 「皆に公平でなければ」国民を理解しようと努力 学友が見た上皇さま:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/hLc1Jei
No comments:
Post a Comment