「すぐに大統領府が『アクション』を取るだろう…」
与党「国民の力」の金起炫(キム・ギヒョン)代表が辞任する2日前、ある与党議員はこのように予測した。その日、親尹系(尹大統領系)の新人議員約10人が、同党の議員グループチャットで、金氏の辞任を主張する非主流の重鎮議員を「Xマン」「退出対象」「自殺特攻隊」などと呼び、「集団リンチ」をした時だった。党内では、親尹系の新人議員が、「金起炫護衛武士」を自称しているという批判が出た。これを見た議員は、「龍山(ヨンサン)で『金氏に党を完全に奪われた』と思うだろう」とし、「大統領室から面白い反応が出るだろう」と話した。
2日後、金氏は辞任した。金氏側からは「龍山とのパワーゲームで負けた」という主張が出た。金氏が3・8全党大会で、「尹心」(尹大統領の心)を背負って過半数を獲得して当選し、大統領室の意向で辞任したという趣旨だ。党と大統領室の間の垂直的な党・政関係が背景にあるという。
金氏の辞任で党内では「垂直的な党・政関係から変えなければならない」という要求が噴出した。ある重鎮議員は、「木が次々に抜かれた。土壌を変えなければ、新しい木を植えるだけではダメだ」と述べた。尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表兼党代表権限代行に誰を非常対策委員長に推薦するのか尋ねた時の答えだ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足1年7ヵ月で、李俊錫(イ・ジュンソク)元代表に続き、金氏が代表職から途中下車した。そして、第3次非常対策委員会が構成されることになった。政府発足後に続く「非常事態」の状況から変えなければならないということだ。
辞任後、初めて開かれた非公開議員総会でも、非対委員長を選ぶ際にも党政関係の再定立を重要な基準にすべきだという要求が出た。15日の同党の非公開議員総会で、金雄(キム・ウン)議員は、「龍山(ヨンサン)第2中隊の役割をしては、国民の支持は得られない」とし、「『尹錫悦アバター』の非対委員長が来てはならない」と強調した。徐秉洙(ソ・ビョンス)議員は、「大統領は全能ではない。ミスや間違った道は説得し、ダメなら大胆に言うべきことは言う非対委員長のリーダーシップが必要だ」と述べた。
「言うべきことは言うリーダーシップ」の背景には、「首都圏危機論」を引き起こしたソウル江西(カンソ)区長補欠選挙の17.15ポイント差の惨敗がある。尹大統領は、最高裁の有罪判決を受けて区長を退いた金泰佑(キム・テウ)氏を3ヵ月で恩赦・復権させた。党執行部は、「帰責事由がある場合、無公認という党規を守らなければならない」という考えだったが、尹大統領の「シグナル」で金氏を再出馬させた。
与党は昨年の大統領選の勝利に続き、地方選挙を圧勝した。しかし、政権3年目の「政権安定論」と「政権牽制論」の構図で行われる来年の総選挙を前に、非対委体制に転換した。非対委の成功に政権の命運がかかっている。尹権限代行は、垂直的な党・政関係の指摘に対して、「実際には垂直的な関係というよりは、意思疎通が円滑で、一方的に意思伝達が行われるような状況ではない」としながらも、「国民の目にそう映るなら、そのような部分も考慮しなければならない」と述べた。国民が見るのが民心ではないか。非対委員長の人選が国民の認識を変える出発点にならなければならない。
からの記事と詳細 ( 大統領に苦言を呈することができなければ、3回目の非常対策委員会に民心は背を向ける - 동아일보 )
https://ift.tt/u7mPjib
No comments:
Post a Comment