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Friday, November 10, 2023

任能わザル首相の飛ばない紙飛行機 自ら身引けぬなら国民の信を ... - 朝日新聞デジタル

記者コラム「多事奏論」 編集委員・高橋純子

 人物評の定番に「器が大きい/小さい」があるが、はて、岸田文雄首相はどっちだろう?……うむ。大小の問題ではもはやないな。器がザル。いくら努力しても効果がない=ザルで水をくむのザル。そう言わザルを得ない。

 内閣改造に所得減税、手を打つほどに沈みゆく内閣支持率。ああ。私がお抱え占師ならば、水晶玉越しに首相の目をのぞき、こういう時こそ「自分」を見つめ直せと言うだろう。あなたは何をなすために首相になったのか――。

 その意味で10月30日の衆院予算委員会立憲民主党逢坂誠二氏が「2045年、戦後100年をどんな気持ちで迎えるために今の総理の仕事をしているか」と問うたのはナイスだった。首相がそれにどう答えたか、腹が立つほど長いけれど、長さも重要ポイントなので紹介させてほしい。ヤマガッコは私のツッコミ。ナイツの漫才を意識しています。

 私自身の目指す国家像としては〈おっ、国家像語るのね。ちょっと聞いてみましょう〉、やはり今現在、日本の国においては、各地において様々な立場で老若男女が生活をされているわけですが〈そりゃそうでしょう〉、やはり全ての人が生きがいを感じられる包摂的な社会を目指さなければならないと思っていますが〈なるほどそれで?〉、そのために今、日本は国の内外で大きな変化に見舞われています。この変化に臆することなく、逆に変化を力に変えるようなしたたかさを持って将来の国づくりを考えていかなければならない〈え? 精神論? 国家像が迷子になっちゃってますよ〉。

 さらに言うと〈あ、さらに言…

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