戦争で亡くなった秋田市出身の人たちを追悼する式典が、4年ぶりに新型コロナ前の規模に戻して開催され、参列した人たちが平和への誓いを新たにしました。
秋田市は毎年、この時期に市出身の戦没者を追悼する式典を開いていて、ことしは4年ぶりに新型コロナ前の規模に戻し、戦没者の遺族などおよそ300人が参列しました。
式典では、全員で黙とうをささげたあと、遺族を代表して、父親を中国で亡くした工藤敏則さん(81)が追悼のことばを述べました。
この中で工藤さんは「4年前に父が戦死した場所へ行くことができ、花を手向け、胸がいっぱいになった。戦争反対のために私たちが何をなさねばならないのか、真剣に取り組まなければならない」と述べました。
また、ことしは地元の小中学生による「平和へのメッセージ」の朗読も4年ぶりに行われ、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えていくとの決意を新たにしていました。
秋田市によりますと、ことし1月現在の秋田市遺族会の会員は275人で、去年より50人減っているうえ、平均年齢は80歳と高齢化も進み、戦争の記憶を次の世代にいかに語り継いでいくかが課題となっています。
父親をパプアニューギニアで亡くした81歳の女性は、「父は私が生まれて3か月で出征し、2歳の時に亡くなっているので顔も分かりません。世界で起きている争いが一刻も早く終わってほしい」と話していました。
からの記事と詳細 ( 秋田市で戦没者追悼の式典 平和への誓い新たに|NHK 秋田県の ... - nhk.or.jp )
https://ift.tt/0gFz23H
No comments:
Post a Comment