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Tuesday, July 18, 2023

「市に知らせて」「道がしなければならない」「不可抗力」「人手 ... - 동아일보


史上最悪の五松(オソン)地下車道浸水事故は、交通統制さえ適時に行っていても避けられた惨事だった。ところが、住民保護に責任のある行政機関は、互いに「お前のせい」と攻防を繰り広げている。管内で発生した事故であるにもかかわらず、区役所は市役所に、市役所は道庁に責任を転嫁して言い逃れをしている。

惨事当日、錦江(クムガン)洪水統制所が興徳(フンドク)区役所に対し、五松邑宮坪(クンピョン)2地下車道の交通統制が必要だと知らせたのは、浸水の2時間10分前だ。だが、興徳区役所は、「市役所に知らせた」とし、清州(チョンジュ)市役所は「道庁管轄」として道庁に知らせもしなかった。忠清北道庁は、「不可抗力」「不十分な堤防が問題だ」という。管内の事情を誰よりもよく知っている自治体としては、無責任極まりない態度だ。警察は、道路浸水関連の事前通報7件を受け付けたにもかかわらず、「人材不足」を理由に事故現場には出動しなかった。消防署の職員は、通報を受けて現場に到着し、壊れた堤防を見ても、「堤防を防ぐのは、私たちの仕事ではない」として、関連機関への引継ぎなしに去った。水害状況を考慮した大統領のウクライナ訪問の取り消しの可能性について、大統領室は、「韓国に駆けつけても、状況を変えることはできない」とコメントした。不備な行政で13人が死亡したのに、どうして「私のせいだ」という人が一人もいないのか。

五松地下車道浸水の原因は、近くの美湖(ミホ)江の臨時堤防の決壊だ。今回の中南部集中豪雨で堤防が流された地域河川は、美湖江を含め169ヵ所にもなる。ところが、中央災害安全対策本部は、堤防が崩れた河川の管理責任がどこにあるのかさえ適切に把握できていない。五つの河川の本流と一部の国家河川を除いた大半の河川整備と災害に備えた責任は複数の自治体に分散されており、効率的な管理ができていないという指摘だ。同じ河川なのに、担当自治体が上流と下流で異なり、本流と支流が異なるため、責任所在の攻防の中に管理の死角地帯が生じるのだ。治水は国政の基本だ。統合的で有機的な河川管理の体系を用意する必要がある。

今回の中南部地方の豪雨被害は、3日間、例年の梅雨期の1ヵ月間よりも大雨が一気に降った影響が大きかった。世界的な気象異変で自然災害の強度が強くなり、パターンも変わってきており、積極的で柔軟な災害予防と対応がいつにも増して重要になっている。公職社会が部署間の仕切りを設けておいて、消極的な事なかれ主義と行政便宜主義に安住しては、予報された天気にも行政失敗で災害のような被害を受ける「官災」は繰り返されざるを得ない。

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