大洲地区、米山地区、上米山地区、鯨波地区、剣野地区の皆さんが、上米山コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。
日時
令和4(2022)年8月23日(火曜日)午後6時30分~8時10分
場所
上米山コミュニティセンター
参加者数
26人
市の出席者
市長、総務課(課長、係長、主査)
懇談概要
市長の地域に関する施策の説明(市長)
「新型コロナウイルス感染症の状況」「えんま市、ぎおん柏崎まつり海の大花火大会を開催したこと」「株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社との経営統合」「柏崎市の人口減少に関すること」について説明しました。
地域からのテーマ
事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。
説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。
西部郷方面の開発計画について
説明者:旧かしわ荘跡地に太陽光発電設備工事が今年度から開始されます。また、道の駅・風の丘米山やその周辺の活性化に向けた整備が官民の力で開発されようとしています。市長の西部郷方面への開発計画に目を見張るものがあると感謝しております。その他にも構想等があるのかを含めて、お聞かせください。
市長:旧かしわ荘跡地と旧北条北小学校跡地を使って太陽光発電を始めます。先般起工式、安全祈願祭を行いました。約1,500kWのメガソーラーを作り、そこで作られた電気を柏崎あい・あーるエナジー株式会社が買い上げて、最初は公共施設の電気に使います。ゆくゆくは、産業界に再生可能エネルギーの電気を供給したいと思っています。
今年度、第三中学校区のエリアにかけて、陸上の風力発電の風況調査もさせていただき、陸上の風力発電が作られるかを確認します。当面の間、原子力発電所も重要だと申し上げていますが、原子力発電だけにとどまる時代でもないと思っています。できるだけ、太陽光、風力含めて、再生可能エネルギーも導入していくべきだという考えから、風況調査も始めさせていただきます。
次に、道の駅「風の丘米山」、シーポート周辺の開発ですが、今年6月14日にフィッシャーマンズケープを運営する株式会社ニッカイ米山、株式会社エムアンドケイ、市の三者で、道の駅「風の丘米山」の再整備とその後の運営に関係する基本協定を結びました。プロの業者のお力添えを得て、この道の駅の整備を進めているところです。
次に、原子力災害はあってはならないものですが、もしあった場合には、多くの市民が西、西南の上越市、糸魚川市、妙高市方面に避難します。しかし、西、西南方面に避難するためには、国道8号、米山大橋を渡らなければなりませんが、度々、強風で通行止めになります。また、大型バスは旧道を通れません。
それを解決する方法は三つあり、一つ目は、米山インターチェンジを米山大橋の手前に持ってきて、米山大橋を渡らずに高速道路に乗れるようにする案です。二つ目は、高速道路が通っている上方・下方の辺りにスマートインターができないかという案です。三つ目は、野田から黒岩方面へ行く県道がありますが、小村峠が冬期間閉鎖になるため、トンネルを空けてもらいたいという案です。この三つの案を今、県にも出しています。これが「風の丘米山」に関係する道の駅としての再整備と防災拠点としてのポジショニングに関する考え方です。
それに関連して、今年中には国道8号バイパス城東~鯨波区間が開通し、早ければ11月には開通式典を行います。また、今まで土地開発公社が持っていたその周辺の広い土地を市が買い戻します。その部分について、柏崎の港を活性化するための利活用を含めた構想を考えており、令和5(2023)年度には浚渫工事を笠島の漁港で行います。
また、蕨野、旧米山牧場跡地に廃棄された廃タイヤの処分を来年から2か年かけて処分します。県にもその責任の一端を担っていただきたいと思い、交渉しています。
次に、赤岩ダム、谷根ダム、川内ダムは柏崎の水源、宝ですが、上水専門のダムを三つも持っているのは、全国の自治体の中で柏崎だけしかありません。谷根の方々のご協力で、赤岩、谷根ダムの周辺の見渡す限りの山林を全て買収させていただきました。こんな実例は全国でも柏崎しかなく、誇りです。それを子どもたちから分かっていただくため、昨年から赤岩ダムにおいて、親子連れでボートに乗り、柏崎の水源を探索できるツアーを始めました。上米山コミセンの1階には、「水のふるさと展示室」も開設させていただきました。
次に、上輪の市道16-12号線の修復については、10月上旬ぐらいまでには完了できると思います。
次に、笠島運動広場ですが、ご要望を受け、防球ネットの修繕を付けさせてさせていただきましたし、赤坂山の公園整備も順次進んでいます。また、新潟病院に関しては、駐車場を大きく整備をさせていただき、バス路線も増やしていただきました。鯨の噴水の塗り直しは、来年に行います。
鯨波小学校の統合について
説明者:鯨波小学校については、令和8(2026)年度に剣野小学校、米山小学校との統合が計画されています。学区等審議会の内容は、市のホームページと地元新聞等に掲載されていますが、一般市民には内容を知るのが困難で分かりにくいと思います。
地元に関する重要な案件だと思っていますし、地元住民に何の説明等がないと思っています。統合方針、その後の審議の重要な方向性、主な意見交換の情報提供等もできればお願いしたいと思っています。課題を投げ掛けておいて説明がないと思っており、教育委員会のペースで進んでいる気がします。地元の方にも話をして、どんなことが必要なのかということを聞かせていただければなと思いますし、市長の見解をお聞かせ願えればと思います。
市長:令和8(2026)年を方針として剣野、鯨波、米山の3小学校の統合計画があります。順番にお話しますと、昨年の広報かしわざき7月号に「市内児童・生徒数の推移と見込み、適正な学校規模や学区のあり方の検討を始めます。」として、令和8(2026)年までの小・中学校の児童・生徒数の見込みを掲載しました。そして、令和4(2022)年2月号の広報かしわざきで、具体的に再編の方針のロードマップをお示ししました。学区等審議会を立ち上げてご意見を求め、答申をいただく予定について掲載したところです。
地元の意見ということですが、たたき台も方針もないまま、地元の方々にご意見をお伺いするわけにいきません。そのため、この方針案をお示しして、学区等審議会、地元の方々にご意見をお伺いするプロセスを踏んでまいります。
具体的に、剣野、鯨波、米山小学校の統合に関する学区等審議会の審議については、令和6(2024)年度の統合方針分の答申後、意見拝聴会や意見交換会を鯨波、米山小学校区で行いたいと考えていますが、具体的な日程については、もうしばらくお待ちいただきたいと思います。
なお、早期の開催要望があれば、どのような考え方で方針案を作成したかも説明できると思いますので、教育委員会教育総務課にご連絡ください。
学区等審議会や地域の方々の中にも、財政的な問題から学校統合を考えているのではないかと言われる方もいらっしゃいますが、それは一貫して否定しています。この学校統合を考えたのは、子どもたちのためです。高柳小学校は今年全校で7人であり、上米山小学校が閉校になったときも、7~8人だったと思います。今、高柳小学校は二つの学年が一緒に授業を受ける複式学級です。
例えば、5年生と6年生が同じ教室にいて、それぞれ反対方向を向いて1人の先生から授業を受けています。複式学級の場合、専門科目、例えば理科等の授業については、今年は5年生も6年生も6年生の理科を、来年は5年生の理科を勉強する授業形態をとっているところもあります。もし、5年生が6年生の理科を勉強して、次年度に都合により転校になった場合、その児童は新しい学校で6年生になり、2回目の6年生の理科を勉強するわけです。5年生の理科は勉強できないということになってしまいます。第五中学校、今年は確か3学年で30人、部活動は3つしかありません。卓球部、野球部、吹奏楽部です。卓球部は学校の中だけでできますが、野球は東中学校と北条中学校と一緒にならないとできません。吹奏楽部は今、全員で9人いますが、確か3年生が4人で卒業すると5人しか残りません。新しい1年生が入ってきても6~7人です。吹奏楽部の中学校用の楽譜は、最低でも10人いて、それぞれの楽器を演奏することを前提にできているそうです。
また、中学校になると英語や美術や音楽等の専門科目がでてきますが、小さい学校では専門科目の先生が配置できなくなっています。すでに今年から高柳小学校は教頭先生の配置がなくなりました。そういった実態がありますので、あくまでも学校統廃合を考えるのは、子どもたちの教育環境を豊かにしたい、子どもたちの可能性を豊かなものにしたいということからです。
もちろん、登校時間の問題等、いくつか解決しなければならない課題もありまが、できる限り子どもたちの能力を増やす、大きなものにするためという考えですので、ご理解いただきたいと思います。
繰り返しとなりますが、今の方針案を作るに至った経過、今後の説明も含めて、ご要望いただければ随時説明会にお伺いします。今の段階で話せることは限られるかもしれませんが、いつでもお伺いしますので、教育委員会の教育総務課にご連絡いただきたいと思います。
自由懇談
「市議会議員の報酬および臨時給付金」「海水浴場の安全管理」「国道8号バイパスおよび地域懇談会後の対応」「学校後援会費の使い道」「道の駅の整備開発およびセントラルパーク」について懇談しました。
からの記事と詳細 ( 第三中学校区地域懇談会を8月23日に開催しました/柏崎市公式ホームページ - 柏崎市 )
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