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Thursday, October 6, 2022

県内の最低賃金 6日から32円引き上げ 853円に|NHK 宮崎県のニュース - nhk.or.jp

県内の最低賃金が6日から時給で32円引き上げられ、853円となりました。
過去最高の引き上げ額ですが、依然として全国の中で最も低い水準になっています。

最低賃金は、企業が労働者に最低限支払わなければならないと法律で定められた額の賃金で、宮崎県では6日から時給換算で32円引き上げられ、853円となりました。

引き上げ額としては過去最高で、2年前より60円、4年前と比べると91円の大幅な上昇となっています。

しかし、ほかの都道府県と比べると鹿児島や熊本と並んで全国で最も低く、全国平均の961円より108円、最も高い東京都の1072円より219円安くなっています。

こうした中、県内では最低賃金の引き上げを待たずに率先してベースアップに取り組む企業があります。

日向市の建築資材卸売会社では資材の仕入れ値がこの1年ほどで2度も上がり、価格が2倍近くなるなど物価高騰の影響をもろに受けています。

それでも、物価高が従業員の生活に及ぼす影響を軽減しようと、最低賃金の引き上げも見越したうえでことし4月、月給で平均およそ7000円、率にして3%ほどのベースアップを行いました。

これについて、パートで働く男性従業員の1人は「時給が900円から1000円に上がり、個人的には満足している」と話していました。

この会社の那須久司社長は「資材や燃料の高騰で経営者としては厳しい状況にあるが、賃金の上昇は消費にも結びつくし、経済を動かすチャンスだと前向きにとらえている。数年後には最低賃金が1000円になることを見据えて経営をしていかなければならない」と話していました。

【宮崎市内では】
最低賃金が引き上げられたことについて、宮崎市でビル清掃の仕事をしている70代の女性は「ありがたい。時給のフルタイムで働いているのでうれしい。ただ、物価が上がっているので、毎日買い物をして帰る際にはなるべく安いものを買うようにしている」と話していました。

また、宮崎市で看護師として働く20歳の女性は「もうちょっと上げてもよいと思う。物価が高いので、少し時給が上がったところであまり変わらないと思う。800円台ではほかの県と比べて安いと思う」と話していました。

宮崎市の会社員の男性も「もっと時給が上がってもよいと思う。10月からスーパーなどで商品が軒並み値上がりする中、この時給では生活が大変なのではないか。経営者も大変だろうが、物価上昇に見合った時給なのかを考えてほしい」と話していました。

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