イタリア出国直前で陽性判定が出て隔離生活を行った(筆者撮影)
筆者はコロナ禍になってからも10回以上、ヨーロッパを主としてビジネストリップを繰り返している。長年にわたって頻繁に日本を離れているから、海外滞在は、まさに日常生活の一部といってもよかった。そんな筆者が先日、イタリアで体験した出来事をお伝えしようと思う。
帰国間際のPCR検査で「陽性」に
筆者は日本を出発し、イタリア各地に2週間ほど滞在。帰国便に乗るためPCR検査を受けた。ご存じのように、日本へ向かうフライト出発の72時間以内に受けた(検体を採取)検査が「陰性」でなければ搭乗は許可されない。
顔なじみの検査所から電話がかかってきたのは、いつもの時刻よりかなり早かった。ちょっと不安を覚えながらも、着信ボタンをおして電話に出る。すると「テストは残念ながら陽性だった。すぐに担当医とも相談して指示を出すので、待っていてほしい」という通達であった。体調不良も感じていなかったから、まさに青天の霹靂であった。
筆者が今回、主として滞在したイタリア北部では、オミクロン株による感染者数が拡大していた。人口比で考えれば、日本よりも感染者の比率は高いくらいだが、日本と同様、幸いなことに重症化する患者数はきわめて少ない。
イタリアは、コロナ禍初期に多大な犠牲を経験したこともあり、ヨーロッパ内でもきわめて慎重なコロナ対応を行っている。ほとんどの国がマスク制限を撤廃する中、公共交通機関や公共施設などでは着用が義務化されているし、屋内では義務がなくともマスクを着用している人々も少数ながら存在する。
何はともあれ、翌日の帰国が突如、不可能となった筆者は大パニックだ。「明日のフライトをキャンセル」「今日からしばらく滞在する場所を見つける」「保健所に陽性を報告」「帰国までのアポイントやスケジュールのキャンセル」……と、このようなミッションを即座にこなさなければならないのだ。それに、ここ数日の間に打ち合わせや会食をした人々に“濃厚接触者”となることを伝えることも忘れてはならない。
からの記事と詳細 ( 海外でコロナ感染した筆者が帰国するまでの顛末 - 東洋経済オンライン )
https://ift.tt/IH7wTnm
No comments:
Post a Comment