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Sunday, August 7, 2022

京都信金、「2000人対話」が育む“おせっかいバンカー”の神髄 - 日経ビジネスオンライン

「おせっかいバンカー」の育成を推進する京都信用金庫理事長の榊田隆之(写真:山田哲也)

「おせっかいバンカー」の育成を推進する京都信用金庫理事長の榊田隆之(写真:山田哲也)

 「何でもかんでもとは言わない。1回だけ、日本一という言葉を使わせてほしい。我々は『日本一コミュニケーションが豊かな会社』を目指そう」。2018年6月に京信の理事長に就任した榊田隆之は、全職員に向かってこう宣言した。

 京信は総資産額が約3兆5601億円(22年3月末時点)と、信用金庫業界では上位に入る。しかし同じ京都市内には総資産額が6兆円超と全国トップの京都中央信用金庫(京都市下京区)がある。

 規模で劣る京信は、従来の金融の枠にはとらわれない姿を模索。「資金の融資だけでなく、事業主が抱える課題解決こそが21世紀のバンカーの役割」(榊田)と見定めた。

 その実現には2つの課題があった。1つは、これまで金融知識だけを磨いてきた職員たちが、幅広い課題に対応できるかどうか。もう1つは、営業ノルマのような自分の成績ではなく、顧客に喜んでもらうことを自分の仕事の喜びにつなげられるかどうか。どちらも職員の意識改革なしにはなし遂げられないことだった。

 「人を生かすも殺すも組織の風土。組織風土から変えなければ人は育たない」。そう考えた榊田が導き出したのが、冒頭の「日本一コミュニケーションが豊かな会社」だった。

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