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Thursday, June 30, 2022

飲食店の販促イベントとクリスマス等の年間スケジュール - au PAY magazine

販促イベントを開催するメリット

販促イベントを開催する目的、そして第一のメリットは「集客」ですが、さまざまな角度からの集客を期待できるのがメリットです。

まず、イベントの開催によって来店したことがないお客さまに自店舗を知ってもらえるチャンスとなるばかりではなく、何度か来店されているお客さまにも「また行ってみようか」という動機づけにもなります。そして、イベントの開催によってお客さまが増えれば、その分店内に活気が出てきます。それによって、店内の雰囲気のマンネリ化も防げます。お客さまの活気と呼応して、スタッフにも刺激が与えられる効果も期待できます。こうなるとライバル店との差別化にもつながって、売上アップ……という好循環が生まれる可能性が高くなります。

したがって、イベント開催回数と売上はある程度リンクしている、とも言えるでしょう。今までイベントを開催しておらず、売上が下降気味という場合、ぜひ本記事を参考にイベントの開催を検討してみてはいかがでしょうか?

販促イベントは低リスクで行える集客施策

販促イベント、と銘打ってしまうと、どうしても特別なことをしなければならないと思われてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。あくまでも現状をベースとし、そこにアクセントを加える程度の内容で問題ありません。販促イベントの第一歩として、まずはお客さまに自店舗を印象付けられる内容を考えます。

したがって、新メニューの開発や広告費を増やすといった、コストをかける必要はないので、リスクを最小限に抑えられます。

販促イベントのターゲットは?

開催する販促イベントに応じて、これは新規のお客さま用、こちらは常連のお客さま用、というようにターゲットとするお客さまを分けるのが肝心です。場合によってはどちらにも対応できるイベントが出てくるかとは思いますが、とくに最初のうちはできるだけターゲットをはっきり分けることをおすすめします。

その理由として、イベントの内容的に新規のお客さま向けのものだとすると、常連のお客さまからすると「いちげんさんと同じサービスなのか?」と感じられてしまい、足が遠のくきっかけになりかねません。反対に、常連のお客さま向けのイベントに新規のお客さまが参加した場合、疎外感を感じられてしまい、再来店の芽がなくなってしまうかもしれません。こうした事態を防ぐために、どんなお客さまにどのように喜んでいただくか?を念頭において、ターゲットのお客さまをバランスよく振り分けた販促イベントを開催するのが効果的です。

シーズンごとのイベントスケジュール例

飲食店 販促 シーズン

シーズン=季節にはイベントを行う理由がいくつも詰まっています。今回は代表的なものを中心に紹介していきます。

春(3~5月)のイベント例

春は一般的に卒業式や入学式、入社式など、別れや出会いの季節です。送別会を販促イベントにするならば、予約してくれたお客さまに、寄せ書き用の色紙サービス、名入ケーキのプレゼントはいかがでしょうか?そして、入学・入社などで新たに近隣に引っ越してきた人を呼び込むために、新生活応援キャンペーンとして、近隣のおすすめスポット地図を配布したり、引っ越し祝いとして割引券の進呈サービスがあります。

ほかにもひな祭り、ホワイトデー、ゴールデンウィークに関連する販促イベントも考えられます。そして、5月の母の日は飲食店にとって利用価値の高い販促イベントとなります。母の日のイベントとして、カーネーションやデザート一品プレゼントはもちろんですが、初任給をもらった新社会人が母の日をお祝いする場合は割引、といった新生活の季節だからこその内容をからめたサービスも考えられます。

夏(6~8月)のイベント例

このシーズンはまず、梅雨から始まります。梅雨時期は来客数が伸び悩むという飲食店であれば、雨の日割引や雨の日限定特別メニューといった、ネガティブポイントを逆手に取った販促イベントが挙げられます。6月には父の日もありますが、ここではお父さんの好みそうなメニューの割引サービス、特別メニューの提供が考えられます。

梅雨が明けると夏本番。まずは7月の七夕が販促イベントとして利用できます。短冊に願いごとを書いてもらい、店内に装飾。七夕後にはその中から抽選で割引券をプレゼントしたり、浴衣で来店したお客様にドリンク1杯サービスといったイベントがあります。ほかには少々コストがかかりますが、暑中お見舞いとして割引券などをつけたDMを発送すると、再来店の動機づけになるでしょう。

暑い時期なのでどうしても食欲が減退しがちなので、さっぱりと食べられる(飲める)季節限定メニューの作成も有効です。

秋(9~11月)のイベント例

秋はほかのシーズンと比較して、明確な季節イベントが少ないため、販促イベントをしづらい季節とされていました。しかし、食欲の秋という言葉もあるように、飲食店にとってはこの機会は外せません。よって、まず秋の販促イベントとしては、秋の食材を使った季節限定メニューが挙げられます。

ほかには敬老の日にシニア割、そして、一気に市民権を得たハロウィンも軽視できないイベントです。このときは仮想して来店したお客様は割引、写真撮影による仮装コンテストを行い、もっとも票が集まったお客さまに無料券のプレゼント、かぼちゃを使った特別メニュー、スタッフの仮装、お菓子の無料つかみ取りなど、さまざまなパターンが考えられます。ハロウィンはいつも以上に「映え」を狙えるので、店内装飾や料理の盛りつけなどもSNS映えするように意識するのもおすすめです。

冬(12~2月)のイベント例

冬のイベントとしてまっさきに出てくるのは、クリスマスではないでしょうか。クリスマス期間を設け、期間内に予約してくれたお客さまにドリンクサービス、クリスマスケーキやチキン、そして割引券のプレゼント、スタッフの仮装やクリスマス風の店内装飾など、販促イベントとしてはこれ以上ないほど、多くのパターンを考えられるでしょう。クリスマスもハロウィン同様にSNS映えを意識し、少しでも多く拡散してもらえるようにするのがベストです。

そしてもうひとつ欠かせないイベントは忘年会です。忘年会というと、仕事終わり=夕方以降というイメージですが、主婦層などを狙ってあえてランチ忘年会を販促イベントとして行ってみるのはいかがでしょうか?

新年を迎えるタイミングでは、年賀状にお年玉クーポンをつけたり、福引を行うといった販促イベントもあります。ほかには、寒い時期に合わせて温まる季節限定メニューの提供やバレンタインデーにチョコのプレゼントといった販促イベントもあります。

季節不問のレギュラーイベント例

飲食店 販促 イベント

季節ごとの販促イベントをさまざま紹介しましたが、これらがもちろんすべてではありません。しかし、上で紹介した例も数週間にも渡って行う、というのは販促イベントの効果は薄れてしまいます。そこで、季節によるイベントの隙間を埋められる、レギュラーイベントの例も紹介します。

まずはじめに、特定のメニューを大幅に値下げする販促イベントです。大幅に値下げしてもお客さまはそのメニューだけを頼むだけではありません。ほかのメニューも頼むことになるので、大幅に売上が落ちてしまうリスクはほぼありません。

大幅値下げするメニューですが、できれば自店舗の看板的なものが理想です。看板メニューを大幅に値下げする気前のいい店という評判や口コミ・SNSで拡散される可能性が高まります。こうしたイベントは「1のつく日は看板メニューの○○が○○%OFF!」というように、オーナーが思い入れがある数字や店舗の開業日にちなんだものなどで決めるとよいでしょう。

そのほかにも特定日の会員限定割引、新メニューを提供する際は期間をきめてお試しキャンペーンなどがあります。

販促イベント開催にあたっての注意点

これまで紹介したように、販促イベントはその気になれば毎日行えるぐらい、さまざまなアプローチが考えられます。しかし、販促イベントはあくまでもお客さまに特別な日であると思ってもらうためのもの、来店動機を強く印象付けるものでなければなりません。したがって、以下で紹介するように戦略的な開催が必要です。

イベント開催の理想は月に2回

多すぎる販促イベントはイベント自体の価値を落としますし、少なすぎるイベントは売上向上に結びつかない可能性が高まってしまう……ということで、適切なイベント回数の設定が必要です。飲食店の形態、立地条件などによって回数は変化するでしょうが、まずは月に2回、なにかしらの販促イベントの開催をおすすめします。

2回の内訳として、新規のお客様、常連のお客さま、それぞれ対象を分けて開催して、反応を伺ってみます。

イベントでの売上目標を明確にする

販促イベントはあくまでも売上向上のための手段です。したがって、どれぐらいの売上を目標とするかを明確にしておかなければなりません。目標が決まればその販促イベントの成功 or 失敗を見極めやすくなります。成功したのであれば、次回はもう少し予算をかけてみようか?などの戦略も立てやすくなります。なお、売上目標はつねに高く……と言いたいところですが、予定している販促イベントの内容次第では、あえてそれほど高くない目標とするのもひとつの方法です。

イベントの告知を行う

定期的に販促イベントを開催するのであれば、その告知も重要です。基本となるのはイベント日の10日ぐらい前から店内にポスターやPOPを掲示する方法があります。そのほか、ビラ配り、自店舗のホームページやブログ、SNSなど利用できるメディアを総動員しましょう。

なお、イベントの内容、その際に来店されるお客さまの年齢層によってはホームページやブログ、SNSでの呼びかけは効果的でない場合もあります。このような場合、少し予算はかかってしまいますが、DMでの発送やビラ配りに注力するといった方法があります。

イベントの内容にも使えますが、イベントの内容をSNSで発信してくれたら特定の商品を割引 or サービスするとして、お客さまに拡散を手伝ってもらう方法もあります。

まとめ

飲食店における販促イベントは、季節のイベントを軸に考えると、かなりの数を考え出すことができます。しかし、販促イベントはあくまでも売上を上げるためのひとつの手段に過ぎません。販促イベントに固執しすぎるのは店舗運営上、あまり好ましくありません。
したがって、ある程度の節度を持ち、お客さまにインパクトを与えられるようにすることが肝心です。

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