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Thursday, November 25, 2021

6人6様のモダン・ブレゲ選び 最新「マリーン」の1本は、なぜこれでなければならないのか? | GQ JAPAN - GQ Japan

▲(左)18KRGケース×ラバーストラップ、自動巻き、40mm径。¥4,752,000
(右)チタンケース×レザーストラップ 、自動巻き、40mm径。¥3,410,000

05
MARINE ALARME MUSICALE 5547
ブルーダイアル/チタン×レザーストラップ

選者:本間恵子(時計ジャーナリスト)

アラーム機構を搭載したこの時計は、とても官能的だ。見た目の高級感や、肌に伝わる感触だけでなく、音でも魅力を感じることができるのだから。それはスマートフォンが知らせるデジタル音とはずいぶん違う。ジリジリジリ……と鳴る、どこか昔懐かしくて人間的な音なのだ。

いったん鳴り始めると、アラーム用のパワーリザーブ針がとろとろと動き出す。そんな様子を眺めていると、この時計自体が人間的で愛おしいものに思えてくるから不思議だ。

文字盤には第2時間帯の表示もあるので、海外とのやり取りを仕事にしている人には本当に便利。でも、そんな機能性の高さだけでなく、純粋に自分自身を喜ばせてくれる時計として、この逸品を選びたい。

鮮やかすぎないシックなブルー、抑えた光沢のチタンケースからも、この時計が見せびらかしのためではなく、自分に深くコミットするためにあることがわかるはずだ。

06
MARINE ALARME MUSICALE 5547
スレートグレイ ダイアル/18Kローズゴールド×ラバーストラップ

選者:篠田哲生(ウォッチディレクター)

機械仕掛けの楽器ともいえる“鳴り物ウォッチ”は、多くの時計愛好家にとって憧れの存在。といっても、ミニッツリピーター機構はとんでもなく高額になりますから、現実的にはアラーム機構を狙うことになるでしょう。もちろんアラーム機構だって、ハンマーでゴングを叩くという楽器的な構造ですし、ブランドごとに音色の調律にはこだわりがあります。

ブレゲは鳴り物に強いブランドで、円盤型のオルゴールを内蔵する「クラシック ミュージカル」など変わり種も作っている。そんな音のノウハウを生かした「マリーン アラーム ミュージカル 5547」の音色も、もちろん素晴らしい。しかもオン/オフのスイッチやアラーム専用のパワーリザーブ表示、そしてホームタイム&ローカルタイム表示など、便利な機構があり、そこにスポーティなデザインを組み合わせているのも魅力。

実用的だけどロマンティックでもあるので、ゴールドケースにラバーストラップを合わせて、あえて贅沢に日常使いしたい。きっと格好のコミュニケーションピースになってくれるでしょう。

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