最初から「見事にこなそう」と考えず、まず一歩を踏み出すことが変化を生み出す(画像:Elnur/PIXTA)
仕事で成長したい、自分を高めたいと思っても、「失敗したらどうしよう」と新しいチャレンジになかなか踏み出せず、時間が経って結局いつも通り……そんな「まじめだけど、一歩踏み出せないのが不安な人」は多いのではないでしょうか?
ハーバード・ビジネススクール教授で組織と成長研究の第一人者トマス・デロング氏は、闇雲に仕事に励んでも自己成長は達成できず、「自己成長に至るには、確固たるルートが存在する」と話します。米大手ネット書店で「生涯読むべきリーダーシップ&成功法本」に選ばれた『命綱なしで飛べ』より、自己成長の道筋について、抜粋してお届けします。
自分を成長させたい人ほど「不安」に
(出所)『命綱なしで飛べ』(サンマーク出版、以下同)
まず図を見てほしい。3角形の頂点――変化を妨げる「不安」、不安を克服するのに必要な「勇気」、そして変化を起こすときに見せなければならない「弱さ」――この3点を、感情は移行することがわかっている。
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自分を成長させたいと思う人ほど、失敗したときのことを考えて「不安」にとどまる傾向にある。だがそのままでは、不安が蓄積し、恐怖で動けなくなる。この心理的な穴から這い出すどころか、穴の深い部分にさらに沈み込んでしまうのだ。
ある時点で穴に沈み込むのをどうにか止めて、這い上がらなければならない。そのためには、「勇気」を持って自分の「弱さ」を認め、学ぶ姿勢を示すことが求められる。
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