オークマは2020年11月4日、大型部品の多様な加工に対応可能な5面加工門形マシニングセンタ「MCR-B V(エムシーアール-ビーファイブ)」の販売開始を発表した。半導体製造装置、エネルギー関連、航空宇宙分野など、産業機械の大型部品の加工に適している。
新モデルは、同社の門形マシニングセンタシリーズ「MCR-B」の加工能力と精度安定性を向上。加工と計測を融合することで高精度、高能率生産を追及し、複雑で多様な大型部品の加工に対応する。
広い加工エリアの高い空間精度を維持する新知能化技術「3Dキャリブレーション」を標準搭載しており、時間とともに変化する機械設置床面の影響による機械精度の悪化を、半自動で簡単に校正できる。また、機械精度の安定度を自己診断し、数値化したデータで可視化する「精度安定診断機能」も標準搭載し、精度校正の最適なタイミングをアナウンスしてくれる。
さらに、環境温度変化による経時寸法変化を16μm(X軸方向)と従来機比で半減以下に抑え、全ストロークを絶対位置で検出するため、ボールねじの熱変位を排除した高精度な位置決めが可能になる。
43kW(10分)、37kW(連続)の高出力ビルトインモーター主軸(6000min−1)を標準採用し、正面フライスによる切粉排出量は1170cm3/分(ワーク材質S45C)と従来機比で33%向上した。厚みが従来機比で30%向上した高剛性テーブルなど高剛性機械構造と高い主軸能力により、高能率な重切削と高精度な仕上げ加工を両立する。また、100種類以上の主軸ヘッドが選択でき、ワンチャッキングの簡単交換で多様な複雑加工にも対応する。
従来機より有効門幅を100mm、テーブル作業面長手寸法を200mm、X軸移動量を200mm拡張し、搭載可能なワークサイズを拡大。早送り速度はX軸が30m/分(従来機比2倍)、Y軸が32m/分(同1.6倍)に向上し、非切削時間を短縮した。加工室内の切粉搬送能力は0.53m3/時と、従来機比で2倍向上し、さらに、切削液の廃棄量を減らすことでタンク内の清掃負担を軽減するなど、メンテナンス性も向上した。
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