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Saturday, October 31, 2020

【プーマは標準グレードが一番】フォード・プーマ STライン X ヴィニャーレへ試乗 後編 - http://www.autocar.jp/

もくじ

走りを霞ませるデュアルクラッチAT
フラットでシャープで、軽快な身のこなし
プーマを選ぶならエントリーグレード
フォード・プーマ 1.0T 125 STライン X ヴィニャーレ(英国仕様)のスペック

走りを霞ませるデュアルクラッチAT

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フォード・プーマのメーターパネルは、モニター式。スマートフォンのワイヤレス充電機能なども備わる。ただし、ヴィニャーレ以外のグレードでも標準装備。プーマのオーナーになれば、先進的な技術を体験できる。

メーターのグラフィックには、アナログ風スピードメーターの中央に、デジタルのスピードメーターが表示される。アナログメーターにこだわった理由はよくわからないが、モニターは鮮明で読みやすい。表示内容をドライバーが変更可能な点も評価できる。

フォード・プーマ 1.0T 125 STライン X ヴィニャーレ(英国仕様)
フォード・プーマ 1.0T 125 STライン X ヴィニャーレ(英国仕様)

観察はこのくらいにして、プーマ STライン X ヴィニャーレを走らせてみよう。第一印象は、効きの良いターボと知的なATが登場する以前の、小排気量エンジン・モデルを運転した時を思い出させるものだった。

124psの3気筒ターボエンジンは、アクセルペダルを半分ほど踏み込んだ状態で、市街地付近の速度域をカバー。20.4kg-mの最大トルクがあり、ATの段数に関係なく、クルマを良く引っ張ってくれるように感じる。

しかしデュアルクラッチATは、動的性能と運転のしやすさという両面で、微妙な陰りを生んでいる。ドライブ・モードがノーマルの時は、ATはすぐにシフトアップを繰り返し、市街地での足取りは重く感じられてしまう。

加速時にATの段数が落ちるキックダウンを誘うには、アクセルペダルをかなり深く踏み込む必要もある。WLTP値での燃費を考慮した、チューニングなのだろう。

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