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Wednesday, July 22, 2020

「いよいよ海洋放出を決断しなければならないタイミングが来た」細野豪志議員と考える福島第一原発の処理水問題(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

 東日本大震災による福島第一原発の事故から9年あまり。稼働できなくなった原発の廃炉は決定したものの、かかる時間は最長で40年と言われており、融け落ちた核燃料は今も高い熱を出し続けているため、日々水を注入して冷却している。 【映像】2022年夏には貯蔵タンクが満杯に...処理方法の議論は?  こうして毎日170トンほど生まれるのが、原子炉内部に残っている燃料デブリの冷却などで高濃度の放射性物資を含んでしまった状態の水、「汚染水」だ。そして、「汚染水」から、除去の難しいトリチウム以外の大部分の放射性物質を除去した状態の水、「処理水」が、福島第一原発の敷地内にある約1000基の貯蔵タンクに保管されている。

 この「処理水」137万トンについては、2022年夏ごろに再浄化、さらに海水で薄めて国の排出基準の40分の1程度にし、30年~40年程度かけて海洋へ放出するというのが、3月に東京電力が公表した処理案だ。  しかし、この「処理水」、さらに再浄化した「処理水」のことも「汚染水」と呼び、海洋放出に反対している人たちもいるのが実情だ。

 政府も海洋放出の方が確実に実施できるとの報告書をまとめたが、先月30日に行われた意見聴取会では、福島の住民や漁業・観光団体などから「国民の理解が進んでいないので必ず風評被害が起きる」「水産業はいまだ回復していない。10年の努力が水の泡」「風評被害対策の具体性・実効性に欠ける」といった、風評被害に対する不安の声も上がっている。

■細野氏「決断をしなければならないタイミングが来た」

 こうした状況について、“海洋放出すべき”との立場から、YouTubeなどで積極的に情報を発信しているのが、民主党政権時代に環境大臣・原発事故担当大臣として対応に当たった細野豪志衆議院議員だ。  「私が担当していた2011~12年当時も、この水を最終的にどう処理するかが重大な問題だった。ただ、その頃は多核種除去設備(ALPS)の能力が十分に高くなかったため、トリチウム以外の物質がまだ含まれていたこと、国民の皆さんが放出について落ち着いて受け止められる状況ではなかったことから、まずはしっかりと保管することに重点を置いていた。しかし、いよいよ決断をしなければならないタイミングが来た。2022年の夏には、タンクが敷地いっぱいになってしまうという現実がある。ちょうどあと2年、しっかりと国民の皆さんに説明をし、準備をして、スタートを切らなければならない。私自身、非常に責任を感じていることもあり、昨年から情報発信をしている」。

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