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Monday, April 13, 2020

「バンテージポイント」からのキャリア計画で生き残れ - 日経ビジネス電子版

全4946文字

テクノロジーが急速に進歩する中、選ぶべきキャリアとは?(写真:PIXTA)

 国の非常事態宣言を受け、本格的に在宅勤務をスタート。しかし、思うように仕事にならない。普段より考える時間だけはある。こういったときこそ、長期的なことを考えるチャンスだ。今回は若干テクノロジービジネス講座から離れるが、技術進歩のスピードが加速する社会における「キャリア経営」について考えてみたい。

 「この仕事の分野が自分に向いているかもしれない」と最初から確信できる人はほんの一握りの人ではないだろうか? もしそうでないならば、いろんなキャリアを試さなければならない。

 しかし、どの様な順番で試していけばいいのか、留学を入れるならばどのタイミングでいれるべきなのか、計画をしておかなければあっという間に時間が過ぎてしまう。

 キャリアには「バンテージポイント」という考え方がある。「見晴らしが良い場所」という意味だが、これは関ケ原の戦いなどをイメージしてもらえると分かりやすいかもしれない。将軍が見晴らしのいいところにいけば戦局がどうなっていて、どこが攻められやすいのか、どこを攻めればいいのかがよく分かる。つまり、見晴らしの良さを確保すべし、という考え方である。

 特に、この先のビジネスがどう変化するか分からない時にこそ、バンテージポイントは価値がある。

企業は時価総額より売り上げ

 売り上げが(時価総額ではない)急成長している企業や業界は、他の者にはなかなか見えない新しい潮流をいち早くつかんでいる可能性が高い。

 それを学ぶために転職することは、一時的に給料が下がっても十分価値があるだろう。今であれば、アップルがクレジットカードの「アップルカード」を作ったり、オリジナル映像をスティーブン・スピルバーグ氏と作ったりする時代だ。業界を越えた戦いが激しさを増しているなかで、バンテージポイントで俯瞰(ふかん)的に戦況を把握することの重要性は高まっている。欧米企業がうまく変化に対応しているように見えるのは、転職が定着している文化故だろう。

 新しいビジネス分野に進出しなければならないと感じたら、その分野に強い人を入社させるのが当たり前になっている(とはいえその際にも極めて目利きが重要で、ただ単に知り合いだからということで入社させてはいけない)。自分のキャリアで、会社を越えて「この人でなければ」と思わせるには、普段から次の5年はどの様な戦況になり得るのかということを予想しなければならない。

 戦況をよく理解した上で、一気に山を駆け下りて「敵」を攻めるのだ。筆者の場合は金融ならばニューヨークだと思ってまずはニューヨークで就職先を探した。日本など比べものにならない学歴社会の実態を見て、大学ならハーバードだと思い挑戦したし、そこでの学びを経た後はテクノロジーの知識を得たいと思ったため、次の狙いは米グーグルになった。自分より優秀と思える人がどう次の一手を選んでいるかを見ていると、世の中の流れが分かってきて、次の一手を繰り出すヒントになる。

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