春、花を咲かせるため、冬の時期に低温にさらされていなければならない植物がある。現象を「春化」と呼ぶそうだ。いい春を迎えるために、厳しい寒さをくぐり抜けなければならない。人の世界にも使いたくなる言葉ではないだろうか
▼春化の時がようやくやってきたように思える。記録的といわれる暖冬の中、きのうにかけて各地で今冬一番の寒さとなった
▼フードをかぶって歩く朝の若者の姿が、どことなく新鮮にみえた。雪不足に悩むスキー場の中には、うれしい雪が降ったところもあったようだ。寒ければたいへんになる仕事も多いが、このまま春になるのかと今年の季節感にしっくりこなかったむきには受け入れられる寒さではないだろうか
▼立春を過ぎてからの寒さをあらわす季語に「春寒(はるさむ)」がある。「まだなお寒い」のおもむきがある季語であろうが、今年は「ついに」の感があって、歳時記も別の表情を漂わせているようだ。<春寒し水田の上の根なし雲>河東碧梧桐
▼ずっとお寒いままの世界もある。この冬、政治のニュースを見るたびに、思い浮かべてきた言葉が「雪明不足」である。昔、若者に人気だった雑誌「ビックリハウス」にあった創作四字熟語の傑作だ。夏は蛍の光で夜も勉強できたが、冬は雪の光が足りないという意味だった
▼説明がしっくりこない話が多い。すっきり春化となる時はくるのか。
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February 08, 2020 at 03:00AM
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