恩田心（松下奈緒）は夫・匠（中村俊介）が手術中のミス、つまり医療過誤が原因で亡くなったことを梶山薫（木村佳乃）に知らされる。しかも、薫はその時に匠の手術をしていたのは担当医の須藤進（田辺誠一）ではなく自分だったと告白。薫の手技が、匠の死に繋がったことを知った心は、信頼していた薫に裏切られていたことで、信じがたい混乱と苦しみの中、薫に対して「消えて…」と伝える。
数日後、薫はまだ横浜みなと総合病院にいた。退職願を消化器外科部長の美川史郎（阿南健治）に提出していたが、薫の手術を待つ患者もいるためすぐに辞める事は出来ない。心が担当する高坂民代（高畑淳子）もその一人。しかし、心は薫を避けるようになっていた。
そんなある日、心が腫瘍内科の医局に戻るとペットボトルの水が数本置かれている。心が手を伸ばそうとすると光野守男（藤井隆）に止められる。光野によると “がんが消える効能がある“と謳った水だそうで、元患者が、患者たちに院内で無断で配布していたのを回収したという。初回は無料だが次回から高額で売られているらしく、阿久津晃（木下ほうか）たち腫瘍内科の面々とともに心も憤りを隠さなかった。
心は結城涼（清原翔）と新たな患者、土方絵麻（清水くるみ）と付き添いの父・徳介（ベンガル）、母・律子（宮田早苗）に治療方針を説明。心が抗がん剤治療を施してからの手術になると話すと、徳介が口を挟む。徳介は抗がん剤投与に拒否反応を持っていた。律子と絵麻がとりなしてその場は収まるが…。
一方、匠の医療過誤を調べる関河隆一（三浦翔平）は、当時の事実を知る新たな人物と会っていた。男は安田孝輔（河野安郎）で匠の手術では第二助手を務めていた。また、心の薫への不信は高まる一方で、民代の執刀にも不安を持つ。また。徳介にも「娘の執刀を梶山先生に」と頼まれるのだが、心は躊躇してしまう。
絵麻の抗がん剤治療の初日、心が準備をしていると徳介が「中止しろ！」と化学療法室へ飛び込んで来た。興奮する徳介に、絵麻は自ら治療を断る。もともと抗がん剤治療に疑問を持つ徳介は、佐倉莉子（小川紗良）が抗がん剤で苦しむところに遭遇していたのだ。医局に戻った心を心配する光野たち。徳介が絵麻を抗がん剤治療を行わないクリニックで受診させようと考えていると心は話す。すると阿久津はそのクリニックこそが高額の水を販売している会社だと教えた。その日から、心は結城とともに徳介に納得してもらうために抗がん剤治療についての資料を作り始める。
数日後、心は完成した資料を徳介に渡す。だが、徳介は資料を読みもせず、絵麻をクリニックに移すための検査結果だけを求めて来た。その夜、関河に会った心は薫から匠の医療過誤について聞いたと話す。調査委員会に調べてもらおうとしていることを話す心に、関河はまだ調べていることがあるので少し待って欲しいと頼む。理由を尋ねる心に、関河は確証が得られたら報告すると答えた。そして、関河は薫が自分の父親を医療過誤で亡くしているとだけ、心に伝える。
薫の執刀で民代の手術が始まるが、腹膜播種が発見され中止された。手術後、薫は心に謝罪に行く。だが、心の薫への態度は冷たい。その後、須藤に会った薫は、心に匠の医療過誤を打ち明けたと話す。さらに、須藤の教授選への影響も心配する薫。やり場のない迷いに苛まれる薫は須藤の胸で涙を流した。
心は術後の民代の病室へ。すると、テレビのニュースで嘘の効能を謳った薬品販売であるクリニックが摘発されたと報道していた。それは、徳介がすがったクリニックだった。間を置かずに、徳介が律子とともに絵麻の治療を再開してほしいと謝罪に来る。徳介に頭を上げさせた心は、快く引き受けた。
そしてその夜、心は関河から匠のCT画像を受け取った。
心は薫を呼び出して、絵麻の執刀を依頼。しかし、薫はもう、横浜みなと総合病院にはいられないと断る。そんな薫に心は匠のCT画像を見せる。それは、匠の手術が薫ではなく須藤の医療過誤を示す証拠だった。薫を疑ったことを詫びる心は、須藤を調査委員会に調べてもらうと話す。だが、薫はそれを遮って…。同じ頃、関河は須藤に呼び出されていた。
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February 15, 2020 at 11:06AM
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