ドナルド・J・トランプ(Donald J. Trump)氏は25日、最近見せていた暗号資産(暗号資産)に対する支持を強め、ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」に「私は暗号資産企業や、この新しい急成長する業界に関連するすべてのことに対して非常に前向きで柔軟な考え方を持っている」と投稿。「我が国はこの分野でリーダーでなければならない。二位では意味がない」と表明した。
大統領選では両方の陣営が暗号資産支持派の有権者を味方につけようとしているようだ。トランプ氏の発言は、この日ワシントンD.C.で開かれるリバタリアン全国大会での演説に先立って投稿された。
その後、トランプ氏はライバルを攻撃し、「一方、我が国史上最悪の大統領であるいかさまジョー・バイデンは、我が国がゆっくりと苦しみながら死ぬことを望んでいる」と述べた。
トランプ大統領が意図的に暗号資産支持派の有権者の支持を得ようとして以来、ワシントンでは暗号資産に対するセンチメントが著しく改善されている。まず、トランプ氏は今月これ以前に、マール・ア・ラゴの夕食会で暗号資産擁護のコメントをした。そして21日にトランプ氏の陣営は暗号資産での寄付の受け付けを開始し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのデジタル通貨を歓迎する初の主要政党候補者になるという共和党の事実上の候補者としての公約を実現した。
トランプ氏の暗号資産を支持する発言や行動を受けて、バイデン政権の暗号資産に対する反対姿勢や、伝統的に暗号資産に否定的だった米証券取引委員会(SEC)の態度は軟化しているようだ。22日、ホワイトハウスは下院が暗号資産市場構造法案を可決することに反対する声明を発表したが、バイデン大統領が拒否権行使で脅しをかけることはなかった。下院はこの法案の承認を進め、現在上院に提出されている。そして23日、SECが主要な提出書類を承認したことを受け、イーサリアムETF(上場投資信託)はアメリカでの実現に向けて大きな一歩を踏み出した。わずか1か月前には、承認される可能性は非常に低いと考えられていた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Trump Posts ‘Our Country Must be the Leader in the (Crypto) Field’ Prior to Speech Before Libertarians
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