ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一世界王者の井上尚弥(30)(大橋)が5月6日に東京ドームで世界ボクシング評議会(WBC)同級1位で元世界2階級王者のルイス・ネリ(29)(メキシコ)と対戦することが6日、発表された。
東京ドームでボクシングの興行が行われるのは1988年と90年に当時世界ヘビー級王者だったマイク・タイソン(米)が試合を行って以来、34年ぶり3度目。90年のジェームス・ダグラス(米)戦では、当時無敵と見られたタイソンがKO負けを喫し、「世紀の番狂わせ」として世界に衝撃を与えた。99年には大阪ドームで元世界バンタム級王者の辰吉丈一郎が試合を行っている。日本人選手が東京ドームでメインを務めるのは史上初となる。
ネリは2017年と18年に来日し、世界戦で山中慎介と対戦。18年には大幅な体重超過で王座を
ネリは「パンテラ(スペイン語で『ヒョウ』)」の異名をとる野性味あふれるサウスポー。チャンスとみるや、回転力の速い連打で襲いかかる。「モンスター」が過去最強とも言える難敵を相手にどんな戦いを見せるのか、注目だ。
東京都内で行われた記者会見で井上尚は「この試合は東京ドームで行われるタイソン以来の試合となるので、自分自身、すごくモチベーションが高い。そしてネリという強豪を迎えるにあたって、すごく気を引き締めていかなければいけない戦いだと思う。過去一、仕上げなければならないと思う。試合内容としてもすごく白熱する試合になると自分でも予想している」と語った。
なお、当日は4試合の世界戦が行われる。
世界ボクシング協会(WBA)バンタム級王者の井上拓真(大橋)が同級1位の石田匠(井岡)と2度目の防衛戦。WBAフライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)は同級3位の桑原拓(大橋)と初防衛戦。世界ボクシング機構(WBO)バンタム級10位の武居由樹(大橋)が王者のジェイソン・モロニー(豪)に初挑戦する。
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