昨季のアビスパ福岡の人件費約17億円はJ1で下から4番目。今季も「少し上回るぐらい」と川森敬史会長は言う。そんなクラブがルヴァン・カップを制し、リーグ戦で7位に躍進したことは快挙以外の何ものでもない。
クラブは長谷部監督の下で結果を残した現有戦力をベースに来季の構想を立てるが、そう単純ではない。J1をにぎわせた福岡の主力の評価は他クラブからも高いだろう。年俸はプロ選手の価値そのものであり、個々の増額での更改は自然な流れだろうが、クラブの財政状況は決して安泰とは言えない。
昨季決算は4季連続の赤字。今季の黒字化についても川森会長は「簡単ではない」と慎重だ。昨季決算で約3億3300万円の債務超過を抱え、2025年度末までに解消しなければJリーグのクラブライセンスを剝奪される。厳しい財政状況も踏まえ、柳田伸明強化部長は「(タイトル獲得の)その景色をまた見に行けるように、(クラブは)持続可能でなければいけない」と覚悟した。
ルヴァン杯決勝から初のホームゲームとなった広島戦は1万8千人を超える観衆に沸いた。この動員を持続するためには強いアビスパを来季も見せなければならない。限られた予算と陣容で歴史を塗り替えてきた長谷部アビスパ。オフシーズンの〝戦い〟にも注目が集まる。(向吉三郎)
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