公選法違反事件を巡り木村弥生前区長が引責辞職したことに伴う、東京都江東区長選が10日、即日開票され、自公などから推薦を受ける元東京都政策担当部長の大久保朋果氏(52)が無所属新人4人を破り初当選を果たした。
大久保氏は「支えていただきありがとうございました」と感謝を口にし「信頼を取り戻さなければならない」と真剣な表情を浮かべた。元上司にあたる小池百合子東京都知事がサプライズで登場。「一丸となって戦った結果」と大喜びだった。大久保氏の希望により、前区長の不祥事を受け、万歳三唱は行わず、頑張ろう三唱しか行わなかった。
江東区を巡り、違法な有料ネット広告が掲載された事件は、自民党・柿沢未途衆院議員(52)による現金買収容疑に発展。逆風下の自民党は、政党色を前面に出さず、公明党、都民ファと相乗りで選挙戦に挑んでいた。
大久保氏のほかには、立憲民主党、共産党などが推薦した酒井菜摘氏(37)や日本維新の会が推薦した小暮裕之氏(44)らが出馬していた。確定投票率は39・20%で前回(48・86%)を9・66ポイント下回り、過去最低を記録した。(坂口 愛澄)
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