Pages

Thursday, November 9, 2023

細田博之氏 死去直前「セクハラない」「議員は継続」会見を振り返る - 産経ニュース

記者会見で質問を聞く細田博之前衆院議長=10月13日午後、衆院議長公邸

死去した細田博之前衆院議長は10月13日、議長公邸で記者会見を開き、体調悪化を理由に議長職を辞任する意向を表明していた。当時は週刊誌が報じたセクハラ疑惑について潔白を主張し、議員活動は続ける考えも示していた。会見の主なやり取りを振り返る。

「任期途中での辞任は誠に残念で申し訳ない。衆院議長の職を退任させていただきたい。本日、臨時国会の召集が正式に決まり、なるべく早いタイミングでの説明と思い、集まってもらった」

【病状】

「今年7月、熱中症といわれる状況になり、早期治療を行った。脳梗塞の初期だった。血栓溶解薬を処方し、脳梗塞の手術は成功した。しかし2年ほど前に前立腺肥大のレーザー手術を行った。血栓溶解剤を使えば、過去の傷が開いてぼうこう内に血がたまり、出血を洗わなければならない。ぼうこう内を洗う手術で予期しない議事対応が困難になる。公務に支障をきたす可能性がある」

「天皇陛下をお迎えする開会式、各党の代表質問や補正予算案の審議など本会議で議長として重要な公務が予定される中、国会運営が停滞することは避けなければならない。迷惑はかけられない。私の責任を持って辞任しようと決めた」

【議員活動の継続】

「では、国会議員として何もできないのかについては、仕事は1日ないし2日止まるが、3日目以降は大丈夫。そういう仕事だ。私は国会議員として、地方交通の維持の問題、過疎対策などさまざまな仕事に従事している。特に原発の問題やエネルギー問題、産業問題には非常に強く関与してきた。私以外の人が簡単にできるような仕事ではない。そう自負している。一国会議員として国政に携わっていきたい」

──次期衆院選に立候補する考えはあるか。議長を辞めざるを得ないほどの体調不良を抱え、議員活動は可能なのか。議員の職責を甘くみているのではないか

「脳梗塞がさらにひどくなったなら別だが、そうではない。ぼうこう炎が発生して血液が出る。それを止めるのに1、2日かかる。いわば持病を抱えたようなものだ。ぜんそくを持つなど仕事の面で支障のある人もいる。この程度のことは仕事の上で支障はないので、その点は大丈夫だ」

──なぜ、議長職は継続できないのに議員は継続できる理由になるのか

「議長職を続けられない理由。例えば突然、血液が流れてぼうこうに血液がたまるとオシッコが出なくなる。突然、入院してその血を流さなければならない事態が発生するわけだ。1日ないし2日だが、いつ起こるかわからない。血液をサラサラにする薬は常時飲んでいるから、ちょっとしたことで血液がサラサラになって出る。血液サラサラの薬を飲んだためにいろんな所が血液がたまって出る。だが、これはこういうところに出るのは支障がない。だが、ぼうこうから出血するとそれを止めなければいけない。残念だが、私も辞めたくて辞めるわけではない。ご迷惑かけてはいけない。そういうことだ」

【旧統一教会との関係】

──政府が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令を請求した。教団と過去に関係を持ったことをどう受け止めているか。関係を指摘されながら、会見など公開の場で説明しなかった理由は

「まず、私はこれまで、安倍晋三元首相と一緒に政権を支えてきたつもりだ。安倍さんは一生懸命、衆院選や参院選の応援をされる。それがあだとなった。安倍さんが悪いことは何もない。安倍さんが殺されるということは、旧統一教会問題とは関係がない。しかし、(昨年7月の参院選応援演説中の安倍氏を銃撃した)山上徹也被告が連携づけて暗殺してしまった。本当に悲しいことだ。私はずっと、うつ状態だ。なぜ安倍さんが死ななければならなかったのか。安倍さんをずっと支えてきた私だ。うつ状態だといってもおかしくない」

「旧統一教会問題について問題があったのではないかということをいう人がいるが、そんな問題はない」

──過去に旧統一教会と関係があったのか

「一番怪しいといわれたのは、(令和元年10月に旧統一教会関連の)名古屋市内での会議だ。確かに出た。米国の国会議員も出るというから、『それでは私が代表で出ようか』と思って出た。そのとき、私からあいさつで、たまたま『安倍首相にもよろしく伝えます』と言った。安倍さんに伝えていない。伝える必要もない。ちょっとサービスで申し上げただけだ。報告もしていなければ、実質は何もない」

【セクハラ疑惑】

──立法府の長がセクハラ疑惑が指摘される。政治の信頼失墜につながる

「これまで誰一人、具体的に『こういうセクハラだった』という人はいない。ただ、あるかもしれない。裁判でしっかり対応していく。裁判で、あるかないかの証明をするしかない。セクハラがあったと被害者が訴えているというのは昨今、問題になったケース(=ジャニーズのジャニー喜多川元社長による性加害問題)では400人の被害者だ。そんなにいなくてもいい。3人でも5人でも被害者がいることが大事なことだ。どの新聞社の方も、どの政党職員の方も誰一人、セクハラをしたという主張がない」

「では、どなたが被害者なのか。その被害者はどのようなセクハラを受けたのかということを聞きたい。セクハラというのは、ある意味で男性にとっても大変な問題だ。本当にあったのならいってほしい。『セクハラを受けました』というのが出て、初めて(被害を告発する)『#MeToo』(「私も」の意)が成立する。『#MeToo』がないではないか。一件もない。単なる噂話として言われていると思う」

──自身の振る舞いが政治への信頼を失墜させたという考えはあるか

「そういうふうに考えていない。残念だ。どうして私がセクハラ議長などといわれなければならないのか。心当たりがない。具体的に『#MeToo』といって現れる人がいない。どこにいるか」

──セクハラは上下関係など難しい状況で起こり、なかなか言い出しにくいとの認識を持ってほしい

「そういうことがあったとの前提での質問だ。僕はないという前提で申し上げている。あったなら、あったといってほしい。ないならないんですよ。私の覚えがないのだかから。週刊誌が述べているということが、男性に対するハラスメントではないか。男性だってみんな困る。党の職員だろうが、いろいろ書いてある人、誰もそんなことをしない。記者さんに聞いてほしい。誰もそんな話題、言っていない。それをあったといわれるのは私自身が困ってしまうので、訴訟でやりましょうというしかない」

細田博之氏、旧統一問題「安倍晋三元首相に伝えていない」会見を振り返る㊦

細田博之前衆院議長死去、79歳 体調不良で先月辞任

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 細田博之氏 死去直前「セクハラない」「議員は継続」会見を振り返る - 産経ニュース )
https://ift.tt/b2eLqBZ

No comments:

Post a Comment