南西諸島の防衛体制の強化が進む中、陸上自衛隊が南西諸島特有の硬い地盤、「琉球石灰岩」を掘削して陣地の構築などを行うための検証を進めていることがNHKの取材で分かりました。
自衛隊がこの地域での戦闘を具体的に想定して、取り組みを加速させている実態が明らかになりました。
沖縄や奄美など南西諸島の地盤は「琉球石灰岩」という硬質な岩でできていて、防衛省関係者によりますと、手作業での迅速な掘削が難しいことから有事の際、部隊や装備品を防護する陣地やざんごうをどのように掘るのか課題になっているということです。
こうした中、陸上自衛隊で陣地構築などの任務にあたる「施設科」の部隊が、琉球石灰岩の掘削方法に関する検証を進めていることが、NHKの取材で分かりました。
ことし3月には大分県の日出生台演習場に持ち込まれた琉球石灰岩を砲弾を使って爆破し、隊員たちが効果を確認していました。
南西諸島では、近年、海洋進出を強める中国を念頭に新たな部隊の配備などが進められていて今回、自衛隊が南西諸島での戦闘を具体的に想定して、取り組みを加速させている実態が明らかになりました。
南西地域を管轄する施設科部隊のトップ、陸上自衛隊第5施設団の満井英昭団長はNHKの取材に対し「陸上自衛隊の作戦は地上で行われるので、いかに地形を自分たちの戦力にしていくのかが重要だ。琉球石灰岩はコンクリートよりも硬いと言われているので、それをいかに戦力化するのか検証していかなければならない」と話していました。
からの記事と詳細 ( 陸自が南西諸島の戦闘想定 「琉球石灰岩」で陣地の構築検証|NHK ... - nhk.or.jp )
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