クオーターバック(QB)のジミー・ガロポロはNFLキャリアのかなりの部分をケガとの戦いに費やしてきており、サンフランシスコ・49ersでプレーしていた昨年も例外ではなかった。2022年、シーズン第13週に行われたマイアミ・ドルフィンズ戦で足を骨折したガロポロは、プレーオフを含めてシーズンの残りの期間で欠場を余儀なくされている。
昨年12月の時点では手術が必要なほど深刻な骨折ではないと報じられていたが、31歳のガロポロが3月にラスベガス・レイダースと契約した直後に手術を受けていたことが先週に判明した。
また、ガロポロはレイダースとの契約に権利放棄条項が追加される必要があり、そうしなければ身体検査で不合格になっていたはずだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地28日(日)に報道。条項に記されている“過去に負傷した内側楔(けつ)状骨および中間楔状骨と本選手の左足にある第2中足骨基部の骨折”を理由に契約に調整が加えられている。
さらに、この条項の一部には“選手はこのような状態がプロフェッショナルのフットボールをプレーする能力を低下させ、プロフェッショナルのフットボールをプレーし続けることが既存の症状を悪化、深刻化、または再発させ、それによってNFLプレーヤー契約によって求められているサービスを身体的に実行不可能になる可能性があることも理解している”と記されている。
NFLネットワークのトム・ペリセロが木曜日に報じた通り、ガロポロは順調に回復しているとはいえ、注意深く物事を進めなければならない。ヘッドコーチ(HC)のジョシュ・マクダニエルズによると、ガロポロは7月までチームに合流しない可能性があるとのこと。ガロポロは練習への参加が許可されるまで待たなければならないため、今はまだガロポロがフィールドにいる姿をファンが見ることはないだろう。
キャリアを通して多くのケガと向き合ってきたガロポロだが、そのすべての始まりとなった過去最大のケガは2018年に見舞われたACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂だ。2019年に完全復活を遂げたガロポロは順調なシーズンを送り、結果としてはカンザスシティ・チーフスに31対20で敗れたものの、49ersを第54回スーパーボウルに導いている。しかし、2020年にはハイアンクルスプレインに何度も見舞われた。その後も肩から親指まで、さまざまな部分を負傷している。
今後、ガロポロは今季にレイダースで先発出場することを目指して、足のリハビリに取り組むだろう。
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