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Saturday, January 28, 2023

「どうする家康」松本潤と脚本家の絶妙すぎる相性 - 東洋経済オンライン

初回から話題となっているNHK大河ドラマ『どうする家康』。関連本も多数出版されている(編集部撮影)

NHK大河ドラマ『どうする家康』が始まってそろそろ1カ月。初回からさまざまな話題を呼んでいるが、本格的に物語が動き出すのはこれからといったところ。そこでここでは、主演の松本潤の俳優としての魅力、そしてこれまでのジャニーズ主演の大河ドラマとも比べつつ今回の起用の意味について少し考えてみたい。(文中敬称略)

家康像の常識にチャレンジ

徳川家康と言えば、歴史上の人物のなかでも知名度抜群だ。だが家康が主人公の大河ドラマは意外に少なく、昨年までの全61作のうち『徳川家康』(1983年放送)と『葵 徳川三代』(2000年放送)の2作しかない。もちろん戦国時代が舞台の大河ドラマには必ずと言っていいほど登場する。だが、織田信長や豊臣秀吉に比べて地味な印象もある。

ひとつはやはり、キャラクターの問題だろう。徳川家康の常識的イメージは「忍耐のひと」。それゆえ通好みではあっても、派手な見せ場を作るのが難しいのかもしれない。

ただ『どうする家康』は、家康の思い切った“キャラ変”を狙っている。脚本の古沢良太が今回の家康像を「ナイーブで頼りないプリンス」と言っているように、今作の家康は戦国武将とは思えないほど気弱で優柔不断だ。初回の桶狭間の戦いでも戦場から逃げ出してしまう。そこには忍耐強さの欠片も感じられない。いわば「ヘタレ」キャラだ。

要するに、『どうする家康』は、大河ドラマが描いてきた従来の家康像を覆そうという大胆なチャレンジということになる。では、その主役を演じるのがなぜ松本潤でなければならないのだろうか?

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