自公政権が10年続いたのは、野党よりはまだましだという消極的支持のためだ。しかし、政治にバランスと緊張感が欠けると権力は腐敗する。
それを防ぐには、野党が与党に拮抗(きっこう)できる勢力として国民から期待されるような状況を作らなければならない。野党第1党である立憲民主党にしっかりしてもらわなければならないということが一番の願いだ。
現在、立憲の支持率が上がらないのは、自公政権との違いが明確化できていないためだ。
防衛費の増額問題に対して、ミサイルを撃ち合うことにならないような外交をどう展開するのか、防衛費だけではなく少子高齢化対策への投資をどう増やすのか、自公政権との違いを国民に分かりやすく打ち出さなければならない。徹底的に議論して結論を出したら、それを貫く党内のガバナンスも大事だ。
方向性を見いだしたら、仲間を増やして大きくまとまっていかなければならない。大きな塊がないままでは国民から期待してもらえない。
野球に例えれば、国民が監督で、岸田文雄という投手が投げているが、…
この記事は有料記事です。
残り351文字(全文794文字)
からの記事と詳細 ( 与党に拮抗できる野党が必要だ | | 輿石東 - 毎日新聞 )
https://ift.tt/Ns2LKWk
No comments:
Post a Comment