渡辺明名人(38)への挑戦者を決める第81期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の年内最終対局が23日、名古屋市中村区の名古屋将棋対局場で指され、藤井聡太王将(20)が佐藤天彦九段(34)に110手で勝ち、5勝1敗で単独首位に立った。4勝2敗で前期挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)ら5人が続いている。佐藤天九段は1勝5敗。各棋士が3月2日の最終9回戦を含めて3局を残しており、最年少名人記録更新が懸かる藤井王将が、このまま首位を守りきれるかが終盤戦の焦点となる。
藤井王将はこの日の勝利でプロ入り通算300勝(59敗、勝率8割4分)=未公開の対局結果を含む=を達成した。20歳5カ月での達成は羽生善治九段(52)の21歳7カ月を1年あまり更新する最年少記録。
終局後、藤井王将は「すぐに終盤になってしまう変化が多く、距離感の難しい将棋だった。まだ残り3局あるので、挑戦を意識するというよりは、それぞれの対局に全力を尽くしたい。200勝の時は40敗だったので、そのペースを落とさずに300勝まで来ることができたのは励みになる」、佐藤九段は「後手からの攻め筋を事前に認識していなくて先手なのにいきなり潰されそうになった。全体的にはずっと苦しかった」と振り返った。【丸山進】
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A級順位戦は6回戦が終了した。現在の成績は以下の通り。
5勝1敗=藤井王将▽4勝2敗=斎藤八段、豊島将之九段、広瀬章人八段、永瀬拓矢王座、菅井竜也八段▽3勝3敗=稲葉陽八段▽1勝5敗=糸谷哲郎八段、佐藤天九段▽6敗=佐藤康光九段
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