令和3年12月1日、岸田総理は、総理大臣官邸で北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会による表敬を受けました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「この返還運動の先頭に立って、日々、御努力いただいている皆様方の、こうした御努力に心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
今、市長さんの方から12月1日の歴史について触れていただきましたが、私もかつて北方担当大臣を務めた際に、12月1日に、日比谷公園の集会と行進に参加したことを覚えております。こうした時期に、こうして皆様方おそろいで官邸の方にお出ましいただいて、そうした思いを伝えていただくこと、これを我々もしっかりと受け止めなければならないと思っています。
いまだ、ロシアとの間の北方領土問題は解決できず、そして平和条約を締結することができていないということ、これは誠に遺憾に思います。私も総理大臣に就任しましてから、10月に早速、プーチン大統領と電話会談を行いました。その中で、是非この問題について、御指摘の2018年のシンガポール合意を含めた今日までの両国間での合意、これに基づいてしっかりとこの問題に取り組んでいかなければならない。こういったことについて合意したということでありました。
あわせてその際に、私の方からは航空機墓参など、元島民の皆さん方に対する人道的な措置、更には4島をめぐる経済交流、こうした取組については早急に再開したいということを申し上げました。これについては、引き続き協議したいという返答ではありましたが、是非これから、しっかりとこの問題に取り組み、北方領土問題を解決し、そして平和条約を締結するという我が国の基本方針に基づいて取組を進めなければならない。おっしゃるように、これは時間との闘いであり、決して次世代に先送りするということを考えてはならない、という思いでしっかり取り組んでいきたいと思いますので、引き続きましての御協力と御指導を頂ければと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。」
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