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Friday, October 1, 2021

「米が誘引策を出さなければ」 鄭義溶長官の訪米中発言が波紋 - 東亜日報


北朝鮮のミサイル挑発が連日続いている中、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官(写真)の先月の訪米中の発言が波紋を呼んでいる。鄭氏は先月23日(現地時間)、米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、「米国が北朝鮮にもう少し具体的な誘引策を提示する必要がある」との考えを示した。北朝鮮の極超音速ミサイルの発射前に行われたインタビューだったが、武力挑発を続ける北朝鮮の最近の行動を度外視した発言と指摘されている。

先月30日の同紙のインタビュー報道によると、国連総会に出席するために米国を訪れていた鄭氏は、「北朝鮮が米朝会談の膠着状態をミサイルおよび核能力の向上に向けて利用している」とし、米国が北朝鮮に提供できる細かなインセンティブを示すべきだと注文した。鄭氏は、北朝鮮との交渉を遮る主な障害として、両国の相互不信、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために北朝鮮が自ら招いた孤立を挙げた。また、「不信は一気に克服できない。バイデン米政権が韓国戦争終戦宣言のような、交渉テーブルで北朝鮮に提示する具体的な条件を明らかにすべきだ」と繰り返し主張した。

鄭氏はインタビューの前日の先月22日、米外交問題評議会(CFR)での対談でも、「北朝鮮にインセンティブを提供することに消極的ではいけない。制裁緩和や解除を検討しなければならない」と発言した。特に、米国が批判する中国の攻勢的外交について、「中国として当然のこと」とも述べた。バイデン政権が中国に対する牽制政策を本格化している時に、韓国外交トップが米国で中国の肩を持つような発言をしたという点で、大きな議論を呼んだ。

一方、米当局者は同紙に、「北朝鮮に具体的な案を提示しないのではなく、北朝鮮の反応が不十分なので交渉が膠着した。私たちは北朝鮮と真摯に持続的な外交を追求し、前提条件なく北朝鮮と会う準備ができている」とし、鄭氏の発言に反論した。

ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com

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