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報道ステーションの大越健介キャスターが、岸田総理に聞きます。 (Q.「バラ付け」する映像を拝見した。あまり笑顔がなかったと思いましたが、胸の内はどうでしょうか) まだ開票が進んでいます。全体の状況について明らかになっていませんので、引き続き、緊張感を持って状況を見つめています。 (Q.勝敗ラインは与党で過半数を取ることだとしていましたが、そこをクリアするという自信はありますか) 衆議院選挙は政権選択選挙ですから、いつの衆院選においても、与党で過半数。これが目標であるということは変わらないと思っています。今回も目標は、与党で過半数と申し上げてきました。開票途中ですが、多くのマスコミの様子を見ますと、『与党で過半数確実ではないか』という声が出ていますので、もし、その通りであれば、信任をいただいたと受け止めたいと思っています。そして、それにどれだけ上乗せすることができるか。これは、今後の国会運営、政権運営に影響してきますので、出来るだけ上乗せさせることができればと思っています。 (Q.もし、小選挙区で甘利幹事長が勝利できなければ、どのように処遇される考えですか) まだ結果が出ていない段階で、私が何か申し上げることは控えなければならないと思っています。結果が出た後、本人とよく話したうえで、判断したいと思います。 (Q.今後の取り組みについてですが、看護師や介護福祉士、保育士などの所得向上のための公的価格を引き上げると言っていましたが、具体的なスケジュールが出てこないと口約束に終わってしまうのではないでしょうか) 公的改革検討委員会の組織を作って議論を行いますが、民間の所得と合わせて、所得の向上、その予算においても、処遇改善をはじめ、さまざまな取り組みを通じて、全体の所得引き上げについて考えていきたいと思っています。補正予算、来年度予算、それから年末の税制、こういった取り組みのなかで、民間企業にも所得引き上げの協力をしてもらわなければならないと思っています。政府においても、所得引き上げの努力政策、これをしっかりと用意していきたいと思っています。 (Q.今回の選挙戦で、唯一、主張がはっきりしたのが、いわゆる選択的夫婦別姓制度の導入についてです。意見がまとまっていないのは自民党だけですが、どうまとめますか) 多様性を認めるというのは社会の活力ですので、これは、選択的夫婦別姓も含めて議論を行っていくべきであると思っています。ただ、『何十年もやっているから結論を出せ』という声があるわけですが、社会において、この問題を多くのお母さんたちが、どこまで理解しているのか。子どもたちの将来について、どう整理をしているのか。まだ議論が足りない部分もあるのではないか。これは政治の努力を、さらに積み重ねていかなければいけない。努力不足という点も含めて、引き続き、議論をしていかなければならないと私は思っています。これは、政治家が受け入れるのではなく、社会全体が受け入れます。社会における国民の皆さん。町で暮らしている多くの皆さん自身が、どう理解しているのか。十分、確認せずして、何十年も政治家が議論しているから答えを出すということでいいのか。これはまさに政治家が国民の皆さんに、しっかりと働きかけ、対応すべき点ではないかと思っています。 (Q.数で押し切る政治が横行してしまったという批判がありますが、これから野党の党首と胸を開いて政策決定していったらどうでしょうか) 政策決定は、与党として、しっかり最後しなければならないわけですが、そのプロセスにおいて、与党の中だけではなく、必要であるならば、野党との対話ということも考えていきたいと思っています。
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