
前の市長の辞職に伴う旭川市の市長選挙は26日午前7時に投票が始まりました。事実上の与野党対決の構図となっていて、次の衆議院選挙の前哨戦として結果が注目されます。
旭川市長選挙に立候補しているのは、届け出順に、いずれも無所属の新人で、▽自民党、公明党の地域支部、日本維新の会、それに新党大地が推薦する元衆議院議員秘書の今津寛介氏(44)と、▽立憲民主党と国民民主党、社民党が推薦する元道議会議員の笠木薫氏(64)の2人です。
今回の市長選挙は、4期、およそ15年務めた前の市長が次の衆議院選挙に立候補するため辞職したことに伴うもので、今津氏はいまの市政からの転換を訴える一方、笠木氏は前の市長の後継として市政の継承を掲げています。
今津氏を自民党が、笠木氏を立憲民主党がそれぞれ全面的に支援する事実上の与野党対決の構図となっていて、次の衆議院選挙の前哨戦として結果が注目されます。
投票は、道議会旭川市選挙区の補欠選挙、旭川市議会の補欠選挙とあわせて26日、市内79か所の投票所で行われます。26日午前7時に始まり、一部を除いて午後8時まで行われます。
開票は26日午後9時20分から行われます。
【投票所と投票時間は】
旭川市選挙管理委員会によりますと、今回の選挙では26日の投票日、市内79か所に投票所が設けられます。投票日当日の投票所数は、前回・3年前の市長選挙と同じです。
これらの投票所では26日、投票は午前7時に一斉に始まり、59か所については午後8時まで行われます。
残りの20か所では、締め切り時間が1時間繰り上げられ、午後7時までとなっています。
一方、これまで投票所が設けられていた「旭川第2小学校」は閉校したことから、この地域の投票所は「旭正忠別総合会館」に変更されています。
26日、投票日当日の投票所は、25日までの期日前投票と違って、住んでいるところによって事前に決められています。
旭川市選挙管理委員会は、投票所の詳しい場所や投票時間については、市のホームページや市から郵送された投票所入場券をよく確かめてほしいとしています。
【投票所はコロナ対策徹底】
コロナ禍の中で行われる今回の旭川市長選挙。投票所では感染対策が徹底されています。
投票用紙に記入する際に使う鉛筆は、“使い捨て”のものが用意されています。また、有権者が持ち込むことも可能です。
飛まつによる感染対策も徹底され、スタッフはマスクやフェースシールドを身につけ有権者との対応にあたっています。
一方、有権者には、投票所ではマスクを着用し、投票の前後でアルコール消毒するよう求めています。
混雑の状況によっては、投票所内に入る人数を制限するとしています。
投票所内では定期的に消毒や換気が行われ、旭川市選挙管理委員会は「投票所では感染対策が徹底されるので、有権者は安心して投票に訪れてほしい」と話しています。
また、旭川市選挙管理委員会は、投票所が有権者で“密”になるのを避けるため、過去の選挙で混雑した時間帯をホームページに掲載し、混雑を避けて投票する「分散投票」を呼びかけています。
具体的にみますと、おととし、2019年(令和元年)7月の参議院選挙の当日投票では、投票所によって違いはみられるものの、おおむね午前9時から午前11時の時間帯に混雑する傾向がみられたということです。
市選挙管理委員会は、混雑を避けるため、朝の早い時間帯や午後以降の時間帯に投票することを勧めています。
【衆院選の前哨戦 結果注目】
この秋には衆議院選挙が行われます。
衆議院の小選挙区は、旭川市を含む上川全域が北海道6区です。
次の衆議院選挙の北海道6区には、▽自民党は元道議会議員の東国幹氏を、▽立憲民主党は旭川市長を辞職した西川将人氏を擁立するほか、▽「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の齊藤忠行氏が立候補する予定です。
旭川市は人口およそ33万人。道内第2の都市で、有権者数は北海道6区のおよそ70%を占めます。今回の旭川市長選挙は、衆議院選挙の前哨戦として与野党が総力戦を展開しました。
市長選挙の2人の候補者はそれぞれ、衆議院選挙の立候補予定者と連携して選挙運動を進めました。
《今津寛介氏の選挙戦》
自民党が支援する今津寛介氏。与党をバックに国や道とのパイプをアピールし、今の市政を転換させると訴えました。
選挙戦で今津氏は、次の衆議院選挙に自民党から立候補を予定している元道議会議員の東国幹氏とタッグを組んで支持拡大を図りました。
今津氏は、東氏の提案を受けて農業が盛んな市郊外に足を運び、農家の人たちの声を聞きました。
また、今津氏は地区単位での集会にも力を入れました。新型コロナ対策のため屋外で開き、与党の支援を受けるみずからが市長になれば暮らしを支える政策を実行できると呼びかけていました。
今津氏は「経済も非常に厳しい状態にあり、コロナ禍で先も見えない状態が続いている。この状態をしっかりと改善していかなければならない。私自身がしっかりと国政や道政に働きかけて、地域に予算や情報、人材をしっかり確保していきたい。必ず活気や賑わいがある、夢と希望の持てる旭川に変えていくことができる」と話していました。
《笠木薫氏の選挙戦》
立憲民主党が支援する笠木薫氏。議員としての豊富な経験をアピールし、市政を継承したうえで発展させると訴えました。
選挙戦で笠木氏は、次の衆議院選挙に立憲民主党から立候補を予定している前の市長の西川将人氏から全面的にサポートを受けました。
笠木氏は、労働組合や市民グループが中心になって運動を支えました。
また、笠木氏は電話作戦にも力を入れました。西川氏も参加して多い日には1人100件以上、電話をかけました。コロナ禍で集会が思うように開けない中、電話でみずからを押し上げてほしいと呼びかけていました。
笠木氏は「継承しなければならない課題はたくさんある。旭川空港を国際化させていかなければならない。旭川市立の児童相談所、いじめの問題、そうしたことをしっかり1つ1つ解決していきたい。まちづくりはそこに住む人々が決め政策の形にしていくのが大切で、市民主役のまちづくりを進めていかなければならない」と話していました。
上川地方では12日、人口およそ1万8000人の士別市で市長選挙が行われ、新人どうしの与野党対決となる中、自民党が支援した候補者が立憲民主党が支援した候補者を1000票余りの票差で抑え初当選しました。
与野党が再び対決した今回の旭川市長選挙。きたる衆議院選挙に向けて、結果が注目されます。
【どうなる?投票率】
次の衆議院選挙の前哨戦ともされる今回の旭川市長選挙。投票率がどうなるかも注目されます。
旭川市長選挙は、戦後、前回・2018年(平成30年)の選挙までで20回行われました。
旭川市選挙管理委員会によりますと、その投票率は、▽最も高かったのは1951年(昭和26年)の選挙の91.15%で、▽最も低かったのは1998年(平成10年)の選挙の41.21%です。
旭川市長選挙の投票率は平成に入って落ち込みが目立つようになり、最近では、▽2002年(平成14年)は47.27%、▽2006年(平成18年)は54.59%、▽2010年(平成22年)は49.33%、▽前々回・2014年(平成26年)は50.43%、▽そして前回は47.48%と、50%前後の投票率が続いています。
新人5人の争いとなった2006年の選挙でも、投票率は50%台前半でした。
また、今回と同様に与野党対決の構図だった前回は、投票率は戦後20回の選挙の中で4番目に低くなりました。
令和最初の今回の旭川市長選挙。衆議院選挙を控え、投票率がどうなるかも注目点の1つです。
一方、前回の選挙は、選挙権を得られる年齢が18歳に引き下げられて初めての旭川市長選挙でしたが、18歳と19歳の投票率は32.33%にとどまり、旭川市でも若い世代の投票率をいかに上げるかが課題となっています。
市の選挙管理委員会は、若い世代の投票率向上につなげようと、26日夜に行われる開票作業では学生にアルバイトとして参加してもらうことにしています。
また、学生が投票しやすいようにと、今回初めて、旭川大学に期日前投票所を22日・水曜日、一日限定で開設しました。こうした取り組みの成果も注目されます。
【最新の開票状況は】
NHKは、今回の旭川市長選挙について、26日午後9時20分の開票開始後、随時、総合テレビで「開票速報」をお伝えする予定です。
また、最新の開票状況は「インターネット」や総合テレビの「データ放送」でもお伝えします。
《インターネット》
NHKは今回の旭川市長選挙で、特設サイトを「インターネット」で開設しています。この中で、開票状況をリアルタイムでお伝えしていきます。
NHK旭川放送局かNHK札幌放送局のトップページで、「旭川市長選挙」のバナーをクリックしてください。
《データ放送》
総合テレビの「データ放送」では、リモコンのdボタンを押して、メニューの中から選挙のボタンを選択してください。
【特設サイトで詳しく】
今回の旭川市長選挙で、NHKは特設サイトをインターネットで公開しています。
このサイトでは、選挙に向けたさまざまな動きをまとめているほか、トリビアやデータを集めたコラムを掲載しています。
訴えや公約、NHKが行ったアンケートなどの記事で2人の候補者を詳しく知ることができます。
これを読めば、旭川市長選挙が「広く」「深く」わかる!
特設サイトはNHK旭川放送局か札幌放送局のトップページにあるバナーをクリックすると入ることができます。ぜひご覧ください。
からの記事と詳細 ( 旭川市長選挙 投票始まる 衆議院選挙前哨戦で結果注目|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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