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Wednesday, November 25, 2020

櫻坂46・小林由依、グループ改名後に込み上げた思い「前進しなければならない」 - クランクイン!

 北村匠海、小松菜奈、吉沢亮らが出演している公開中の映画『さくら』で、小松の同級生役を務めたのが櫻坂46の1期生・小林由依だ。グループ内でも“演技派”と呼び声の高い彼女は、本作でも乙女心に揺れる役どころを見事に演じ切っていた。彼女の居場所であるグループが、欅坂46からの改名で話題になったのも記憶に新しいが、再スタートから1ヵ月あまり、メンバー個々から「前進しなければならない」という空気感を味わっていると話す。

【写真】櫻坂46改名後に撮影 小林由依のかわいい撮り下ろし写真

■約2分間にわたる長尺のセリフは「欅坂46時代に伝えていたメッセージと重なる」


 小松菜奈が演じた家族関係に葛藤を抱える長谷川美貴の同級生・大友カオル役を務めた小林。大阪が舞台の本作では、方言を交えた演技や表現には苦労もあったという。

 「大阪弁は、監修の方がひと通りのセリフを吹き込んでくれた音源を繰り返し聞いて、練習していました。細かなイントネーションを意識すると話し方が不自然になるし、そちらにばかり集中していると、お芝居にならなかったりするのでバランスが難しくて。結構苦戦しました。

 作品全体としても、西加奈子さんの原作もあらかじめ読んでいたので、撮影当初は本来のイメージのままのカオルを演じようと試行錯誤していました。でも、矢崎(仁司)監督から『原作にとらわれず、小林由依の演じるカオルをやってみてください』と言われてからは気持ちが楽になり、だんだんと自分なりのカオル像を落とし込めるようになっていきました」。

約2分間にわたるスピーチシーンにも挑んだ(C)西加奈子/小学館 (C)2020 「さくら」製作委員会
 劇中では、美貴に対するカオルの思いを約2分間にわたる長尺で、一気に吐き出す見せ場もある。また、そのセリフはどこか、欅坂46の楽曲にあった“抗う”というイメージに近かった。

 「長尺のセリフは部分ごとに切らず、全編を一度にすべて撮影する流れだったので、何度も声に出して覚えていきました。カオルの美貴に対する思いを全校生徒に語りかける場面ですが、初めて台本を読んだときから、私たちが欅坂46時代に伝えていたメッセージと重なるとも感じていて。カオルの思いも自然に入ってきたし、そのセリフから『この子はきっと自分自身でも体現して生きて来たんだろう』と共感できたんです。自分の中にスッと入ってくる感覚があったし、言葉に代えてしっかりと伝えられればと思いながら演じていました」。


 1月期のドラマ『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)への単独出演を果たし、5月10日に放送された欅坂46時代の冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)では、早泣き対決の企画でわずか30秒で涙を流して話題を集めるなど、メンバー内では、演技力や表現力についても定評のある小林。

 自分の中で演技に対する意欲が強まったのは、欅坂46時代にグループとして初主演した連続ドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』(テレビ東京系)の経験があったからだという。

 「元々、自分にとってお芝居は『観るもの』という意識があったので、はじめから演じたいという気持ちがあったわけではなかったです。でも、グループで初めて出演した連続ドラマの撮影現場を味わい、楽しさを覚えるようになって。それからは、視聴者としてほかの作品を観ても、いろいろな俳優さんたちの演技を違った目線で見られるようになり、演技に対する意欲が強まっていきました。

 また、櫻坂46はメンバーがたくさんいるので、自分の強みを見つけなければいけないと常に感じていて。それが何かを考えたとき、自分にとって『演技であればいいな』と感じています」。

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