あさって１０日（土）に紀伊半島付近から関東付近へ
台風１４号は奄美大島の東海上を比較的ゆっくりとした速さで北寄りに進んでいます。
きょう８日（木）午後４時現在、中心気圧９７０ｈｐａ、最大風速３５メートル、最大瞬間風速５０メートルの強い勢力となっており、今後もこの勢力を維持しながらゆっくりと北上を続け、徐々に東寄りに進路を変えながら、あす９日（金）夜には四国沖に達する見込みです。
その後、予報円の真ん中を進むと、あさって１０日（土）午後３時には紀伊半島付近を通過し、１１日（日）に日付が変わる頃には関東南岸付近を通過する見込みです。
これまでより種々の計算が揃ってきているため、１０日（土）午後３時の予報円の直径は３３０キロとかなり小さくなり、紀伊半島付近を通過したあと関東南岸付近へ進む可能性の確度が高くなってきました。
ただ上陸するかどうかの判断はまだまだ難しいところですが、台風中心の近付く紀伊半島から関東にかけて、最も大きな影響が出るおそれが高くなり、暴風や高波などはもちろん、大雨に対して最も危険度が高くなる地域がありそうです。
特に今後は二つの雨雲に厳重な警戒が必要だと思われます。
台風本体の活発な雨雲ともう一つの活発な雨雲
あす９日（金）午後９時の雨と風の予想をみると、台風本体の活発な雨雲の他、その東側にもう一つ活発な雨雲が発生しており、これが秋雨前線に相当します。
実はこの雨雲がかなり危険度の高いもので、なぜなら関東付近にある寒気（冷気）と台風に伴う暖気が衝突して出来たもので、時には非常に活発となり、猛烈な雨を降らせることもあるのです。
房総半島など関東南部は特に警戒を
寒気（冷気）と暖気の衝突に伴い発生した活発な雨雲は１０日（土）日中にかけて、房総半島など関東南部へ北上し、大雨を降らせた後、夜遅くにかけて、台風本体の活発な雨雲が到達する計算となっています。
つまり活発な雨雲のダブルパンチを受ける形となりますので、台風本体の雨雲がやってくる前の関東南部や伊豆諸島の雨の降り方には特に警戒を要するかもしれません。
もちろん、関東南部や伊豆諸島以外も、台風本体の活発な雨雲が通過するおそれのある四国から東海地方にかけて、特に東や南東に向いた斜面を中心にかなりの雨量が予想されており、土砂災害や河川の増水・氾濫、低地の浸水などに厳重な警戒が必要です。
また台風１４号は暴風域を伴ったまま関東付近まで到達する予想ですから、大雨の他、暴風や高波などにも厳重な警戒をお願いします。
からの記事と詳細
https://ift.tt/3nsWrm5
日本
No comments:
Post a Comment