米Analog Devices(ADI)は、レシーバー回路のダイナミックレンジが−150dBc/Hzと広いRFトランシーバーIC「ADRV9002」を発売した(ニュースリリース)。同社のRFトランシーバーIC群「RadioVerse」に含まれる製品だ。トランスミッター回路とレシーバー回路をそれぞれ2チャネル分集積した。対応する周波数帯域は30M〜6GHzである。VHF帯域やUHF帯域、携帯電話網の帯域で使用できる。帯域幅はトランスミッター回路とレシーバー回路どちらも12k〜40MHz。狭帯域システムと広帯域システムの両方に適用可能だ。変調方式はTDD(Time Division Duplexing)とFDD(Frequency Division Duplexing)に対応する。具体的な応用先は、商用無線機器や、警察/消防/救急用無線機器、防衛用無線機器、プライベートLTEネットワーク、衛星通信機器などである。
トランスミッター回路とレシーバー回路はどちらも、中間周波数(IF)を経由しないダイレクトコンバージョン方式を採用する。トランスミッター回路のRF部は、アンプやミキサー、低域通過フィルター、D-A変換器などで構成。レシーバー回路のRF部は、トランス・インピーダンス/アンプやミキサー、低域通過フィルター、A−D変換器などで構成した。A-D変換器は、高性能で消費電力が大きいΔΣ型A−D変換器と、消費電力が少ないA-D変換器の両方を集積しており、用途に応じて使い分けることができる。このほか、分数分周(フラクショナルN)方式のRFシンセサイザー回路も集積した。デジタル信号処理回路は、RF特性の補正や自動利得制御(AGC)、DPD(Digital Predistortion)、周波数ホッピング、チャネルフィルタリングなどを担当する。
トランスミッター回路の帯域幅平坦特性(フラットネス)は0.1dB(帯域幅が10MHzのときの標準値)。出力電力の制御範囲は、IQモードのときに42dB(標準値)で、その設定分解能は0.05dB(標準値)。帯域内雑音フロアーは−154dBFS/Hz(標準値)である。レシーバー回路の最大利得は、30MHzのときに22dB(標準値)、2.4GHzのときに23dB(標準値)、5.8GHzのときに18dB(標準値)。最大連続入力電力は−11.4dBm(標準値)。雑音指数は、30MHzのときに14dB(標準値)、2.4GHzのときに12dB(標準値)、5.8GHzのときに15dB(標準値)。広帯域システムに適用した際の第3次インターセプトポイント(IIP3)は、30MHzのときに19dBm(標準値)、2.4GHzのときに22dBm(標準値)、5.8GHzのときに14dBm(標準値)である。
外部インターフェースとしてLVDSとCSSI(CMOS Synchronous Serial Interface)を用意した。各種パラメーターの設定に使える4線式SPIも備える。電源電圧は+1.0Vと、+1.3V、+1.8V。パッケージは、実装面積が12mm×12mmの196端子CSP-BGA。動作接合部温度範囲は−40〜+110℃。すでに量産出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は257.40米ドルである。
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July 30, 2020 at 10:17AM
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