セントルイス・カージナルスのキム・グァンヒョンは、心理状態が表情に表れやすいほうだ。韓国プロ野球KBOリーグのSKワイバーンズで活躍していた当時も喜びや悔しさを表情に出し、ファンからは「表情が豊かな選手」と呼ばれた。
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夢に描いた米メジャーリーグ(MLB)デビューの舞台では、なんとかチームの勝利を守り切り、その後にようやく表情を浮かべた。それほどマウンドに上がった瞬間から表情が固まっていたという意味だ。
キム・グァンヒョンは7月25日(日本時間)、本拠地ブッシュ・スタジアムで行われたピッツバーグ・パイレーツとのレギュラーシーズン開幕戦に登板した。カージナルスが5-2でリードしていた9回表のマウンドに上がり、2被安打2失点(1自責点)でセーブを記録した。
メジャーリーグのデビュー戦でセーブを記録した韓国人投手は、1999年3月30日、ニューヨーク・メッツを相手にキム・ビョンヒョン(当時アリゾナ・ダイヤモンドバックス)が記録して以来、21年ぶりだ。
なんとか初セーブを記録
ただでさえ緊張するメジャーデビューをすべての人が注目する開幕戦で、しかも慣れないクローザーとしてマウンドに上がったキム・グァンヒョンは、表情が固まるしかなかった。彼自身も「さらに良くならなければならない」と、投球内容について振り返った。
キム・グァンヒョンは7月26日、『セントルイス・ポスト・ディスパッチ』など現地メディアとビデオインタビューで「クローザーとして登板した経験がほとんどなくて緊張した」とし、「毎試合、さらに頑張らなければならないことを知っている。はるかに良くならなければならない」と重ねて強調した。
千辛万苦の末に初セーブを記録した“ルーキー”に、チームメイトは祝福の挨拶を忘れなかった。キム・グァンヒョンは「試合後のシャワールームで選手たちがミネラルウォーターと飲み物を僕に浴びせた。耳の中に入ったりもした」とエピソードを明かしながらも、「たしかなことは、きちんとした試合をしなければならないということ」と同じ過ちを繰り返さないという意志を表わした。
実際にクローザーのキム・グァンヒョンは見慣れない。2007年にSKワイバーンズでプロデビューし、ほぼすべてのシーズンで先発登板だけを担った。ポストシーズンで優勝の瞬間を飾るクローザーとして登板したこともあったが、レギュラーシーズン中に抑え投手となったのは今年が初めてだ。
ルーチンも変えなければならず、最初のバッターを相手にするリズムも変えなければならない。特に今年は新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕が延期され、シーズンの準備にも変化が生じた。
球場から言語、さらには公認球など、すべての環境が変わった状態であるため、試行錯誤は避けられない。“スマイルK”とも呼ばれたキム・グァンヒョンが笑顔を取り戻すことができるかどうかに、関心が集まっている。幸いなことに、7月26日の試合はカージナルスがパイレーツを9-1で圧倒したため、ダグアウトの雰囲気に慣れる時間を得た。
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July 27, 2020 at 09:13AM
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メジャーリーグ初登板で“なんとか”初セーブを記録したキム・グァンヒョン「さらに良くならなければ」|スポーツソウル日本版 - スポーツソウル日本版
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